2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ロッシーニ: 歌劇《ランスへの旅》アーティスト: ロッシーニ,クラウディオ・アバド,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ,ルチアーナ・セッラ,ウィリアム・マッテウッツィ,ルッジェーロ・ライモンディ,サミュエル・レイミー,シェリル・スチューダー,シルヴィア・マクネアー出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1993/12/12メディア: CD クリック: 9回この商品を含むブログ (1件) を見る

■ドンペリ シャンパーニュ地方は古都ランスを中心に発泡性ワイン「シャンパン」の産地としても世界的に知られる。シャンパンの製法を考案したのは17世紀の修道士ドン・ペリニョン。この地方で製造されたもの以外はシャンパンと名乗ることができない。 ■ランス…

川の流れ

川が流れております。 岸辺の草花を洗いながらたゆまず流れ続ける川をながめますと、 なにやら私の心まで洗い流される気がして参ります。 そうしていつしか思いおこされるのは私の子供の頃のことでございます。 私は川のほりで生まれ、川で遊び、川を眺めな…

ロングバケーション

昨日の日記に書いたグレン・グールドのピアノ・ソロ、「運命」は、『TVドラマ、「ロングバケーション」でキムタクによってコメントされたため、グレン・グールドによるベートーヴェン作曲リスト(ワーグナーの義父http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040717)…

ローエングリン

今日のスポーツうるぐすは柴田倫世アナの最後の登板だった。柴田アナは最後の競馬予想で「ローエングリン」http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040405を挙げていた。

ピアノ版ワーグナー・コンサート

プレイズ・ワーグナーアーティスト: グールド(グレン),ワーグナー,グールド出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1998/10/01メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見るヴェルデュラン夫人の夜会http://d.hatena.ne.jp/m…

「バスに乗り遅れて田舎の畦道を一人で歩いているうちに日が暮れちまってね、暗い坂道を心細く歩いていると……ポツンと一軒の農家が建っているんだ。……りんどうの花が庭いっぱいに咲いていてね。あけっ放した縁側から、灯りのついた茶の間で、家族が食事をし…

アマゾン書店に予約注文していたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のDVDがまだ発送されない。11/24発売予定となっているから、どうやら発売が遅れているようだ。

クリスマス・マチネー・コンサート

マチネーときけば二年前はハイティンク/コンセルトヘボウのクリスマス・マチネーを思い出していたのにいまでは「ゲルマント大公邸のマチネー(午後の集い)http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040628」を思い出すようになってしまっていた。

ワーグナー輸入通販ショップ「オペラック」http://operac.comに山崎さんの著作が紹介されていたのである。あの伝説の指揮者レジナルド・グッダール(1905-1990)についてだそうである。しかも、それに加えて「オペラック」にはグッダールの指揮するワーグナー…

『花は桜木、男はピンツァ』

オペラ三昧をしていたころ、雑誌「レコード芸術」のHMV・PRページに掲載されていた山崎浩太郎さんのエッセイの題名である。当時から山崎さんのエッセイはとっても面白くて毎号毎号読むのが楽しみだった。 その文章の内容からして山崎さんはかなり年輩の方か…

昨夜、三宅幸夫さんの以下の文章を読んで、そのあまりにも核心を衝いた表現に、ただただ驚嘆している。 三宅さんは言う、 『…。その頃*1カルロス・クライバーは隙間の多い構造のオペラ(たとえば「魔弾の射手」)を緊張の糸が張り詰めた音楽に仕立て上げる能…

東京ディズニーランドhttp://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdl/japanese/7land/fantasy/atrc_cinderella.htmlのシンデレラ城はバイエルン国王ルートヴィヒ二世http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040406が建てたノイシュバンシュタイン城http://www.sato21.net…

「今日は穏やかな秋晴れの一日で、祝日でもあり、のんびりなさって明日また頑張ろうと思っていらっしゃる方々も多いことでしょう。また、芸術の秋でもあり、展覧会や演奏会へと足を運ばれた方々も沢山おいででしょう。 でも私は私の作品をそのようにイージー…

1951年、第二次世界大戦後、7年ぶりに再開されたバイロイト祝祭歌劇場で、ワーグナーのオペラ(楽劇)「ニーベルングの指環」を指揮したのは、しかしフルトヴェングラーではなかった。指揮したのはハンス・クナッパーツブッシュとヘルベルト・フォン・カラヤ…

ゲッペルス

上記の記事に出てきた“ゲッペルス”をクリックして、参考フラッシュをクリックしてゲッペルスの悩みを聞いてみた。 面白かった。

日本でなぜ、年末に第九が演奏されるようになったか、はhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041011を見ていただくとして、昨日の日記に書いたように、なぜ第二次世界大戦後初めてワーグナーの“リング”がイタリアはミラノのスカラ座という、いわば“イタ・オペの…

“フルトヴェングラー没後50年最大の話題盤!!” 独GEBHARDT社からArchipelレーベルで未発表録音の"第九"が発売になります。 ベートーヴェン:交響曲第九番 ベルリン・フィル r.1942/4/19ベルガー(S),ピッツィンガー(A),ロスヴェンゲ(T),ヴァツケ(B) 1CD …

フルトヴェングラーの指環

今年はフルトヴェングラー没後50年なのだそうだ。それを記念してドイツのGebhardt社から出されたワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲、ミラノスカラ座ライブ(1950)盤はリマスタリングが素晴らしいとのことなので、また価格も12枚組で5,249円と比較的入手…

プルーストとワーグナー

プルーストの小説「失われた時を求めて」を最初に読んだときは、プルーストとワーグナーはそぐわないと思っていたが、こうして読み直してみると、けっこうプルーストとワーグナーは似ているところもあるのだなと思ったりしている。特にオデットがスワンに当…

後書

2002年2月から、ライコスダイアリーで日記を書いてきました。そのころは音楽日記や映画日記が主体でした。 そして2003年8月から「さるさる日記」というところででプルーストの小説、「失われた時を求めて」の読書感想日記を書いてきましたたが、今年の7月に…

見出された時

自分が書こうとしている小説と、自分に残されている命の時間と、ヴィクトル・ユゴーの詩を思い浮かべながら、考える語り手だった。 「草は生い茂り、子供らは死なねばならぬ。」 しかし、と語り手は想うのだった、人々があらゆる苦悩をなめつくして死んでこ…

仮装パーティ

給仕頭がやってきて、最初の曲が終わりましたので、図書室からお出になってサロンに入られても結構です、と語り手に告げたので、サロンに向かう語り手だったが、なおも無意思的記憶(レミニッセンス)のことを考え、このレミニッセンスの数が一番多くて巧み…

鈴木道彦教授の全訳版の帯にはこうある ゲルマント邸の午後の集い(マチネ)。 私は人々の上に刻印された「時」の啓示を見た ■時を超えて-2 敷石でバランスをくずした時に、特に自分では意識しなかったのに、あるいは意思しなかったのに、ヴェネツィアを思い…

木よ…-2

パリに帰った語り手を待ち受けていたものは、数々のパーティーの招待状であった。まだ語り手は完全に忘れられた存在にはなってはいなかった。 なかでも大事な二通の招待状のうちの一つはゲルマント大公邸で明日の午後開催される、午後の集い(マチネ)への招…

その後の展開

空爆が終わって帰宅すると、家政婦のフランソワーズが、語り手の留守中に、ゲルマント公爵家の希望の星、語り手の初恋の女性ジルベルトと結婚した、ロベール・ド・サン=ルーが、戦功十字章を置き忘れていかなかったか、捜しに来たという。それではやはりジ…

ジュピアンの宿-2

ホテルの待合には、兵士など若い男がたくさんいた。ほぼ満室状態のホテルだったが、語り手は運良く四十三号室をゲット出来た。喉が渇ききっていた語り手は部屋に何か飲み物を持ってきてください、とフロントに頼むと、部屋にはカシス(黒すぐり酒)が運ばれ…

鈴木道彦教授の全訳版「見出された時」の帯にはこうある 戦時下のパリ。シャルリュス男爵は、 禁断の愛に、夜ごと老残の身を捧げた ■ジュピアンの宿-1 1916年の空爆下のパリで、語り手はシャルリュス男爵と長い会話をする。 シャルリュス男爵は地位も名誉も…

見出された時

『日がな一日私が過ごしているいくらか鄙(ひな)びたその家は、せいぜい散歩の合間に昼寝をしたり、雨やどりに立ち寄ったりする場所にしか見えなかった。…』 プルーストの小説、「失われた時を求めて」の最終、第七篇、「見出された時」はこのような書き出…

「見出された時」の始めに

ジルベルとアルベル、ルベルの前に付くGとAの違いだけで、似ているといえば似ている、ヴェネツィアで受け取った電報は語り手の初恋の女性、ジルベルトからのものだった。 スワンの死後、オデットhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040901は昔の愛人、フォルシ…

ヴェネツィアにてー忘却の法則-2

母とともに、念願のヴェネチアへの旅を実現し、ゴンドラに乗ったり、散歩をしたりしてヴェネチア滞在を楽しんでいた語り手だったが、ある晩、思いがけない事態が起こって、アルベルチーヌへの愛がよみがえったかのように思われた。 それは、電報局員が、不在…