ワーグナー

オットー・エーデルマンが好きだ。フルトヴェングラーの唯一のオペラ映像、モーツアルトの「ドン・ジョヴァンニ」で あのレッポレロを歌い演じている人で、 カラヤンの「ばらの騎士」の第一回目の映像のほうではオックス男爵に扮している。そんなエーデルマ…

ヨーゼフ・カイルベルトのリング

5月24日の日記に書いたカイルベルトの「ステレオ・リング」は1955年のバイロイト祝祭音楽祭のライブ録音で世界初出だが、1953年の演奏はかなり以前から発売されていて、ぼくも聴いたことがあるのだが、この53年のカイルベルトの「リング」に関して、オペラ・…

日本ワーグナー協会http://www.wagner-jp.org/が毎年一回実施しているワーグナー愛好家度検定試験(通称ワグおた検定)が、今年も5月第4日曜日にドイツ大使館第三小会議室でおこなわれるが、今年こそは一級に合格したいと思ってビックル一気飲みで猛勉強中な…

ワルキュ−レ第一幕

「春の訪れ」といえば、やはり何といってもワーグナーの「ニーベルングの指環」第一夜「ワルキューレ」第一幕、「君こそは春」を思い出さないわけにはいかない。ピエール・ブーレーズ指揮/バイロイトの映像に観るペーター・ホフマンとジャニーヌ・アルトマイ…

トリスタンとイゾルデ 先日の日記http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20051103に書いたボダンツキーArtur Bodanzky の指揮する「トリスタンとイゾルデ」に聴き入る日々が続いている。ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ラウリッツ・メルヒオール(トリス…

1955年の指環

2006年に、英デッカによって1955年にステレオ録音されていたカイルベルト指揮、バイロイト祝祭劇場のワーグナー『ニーベルングの指環』が英TESTAMENT社から発売されるらしい。

2005年の夏に大植英次さんがバイロイトで演奏したワーグナーのオペラは「トリスタンとイゾルデ」だが、昨日ぼくが聴いた「トリスタンとイゾルデ」は1935年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場で演奏された音の記録だった。フルトヴェングラーの「トリスタ…

クナのパルジファル

id:dasManさんも書いておられるがhttp://d.hatena.ne.jp/dasMan/20050929、ちょっと転寝(うたたね)したあとも延々と同じ場面が続いている、というのはワーグナーのオペラではしばしばあることで、特にパルジファルはよほどのワグネリアン以外にはなが過ぎ…

トリスタンとイゾルデ

バルザックの短編小説「知られざる傑作」に擬(なぞら)えて、ぼくが前回の日記に書いた「知られざる傑作」とはワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」の、このライブ盤→である。ぼくはこの盤の存在をまったく知らなかった。知ったのはオペラックhttp:/…

バルザックの小説、「ゴリオ爺さん」を読んだのは高校2年生のときだった。 それで夢中になって、「人間喜劇」を読んだ。 ぼくの日記に再登場物が多すぎるのも、ひょっとすると「ゴリオ爺さん」、「人間喜劇」の影響があるのかも知れない。ジェームズ・レヴ…

一日の仕事が終わってほっとして、さて好きな音楽、好きな読書をしようとすると、すぐに深夜になってしまい、明日の仕事のことを考えて後ろ髪を引かれる思いで、中断せざるえを得ないことがほとんどである。しかし、昨夜のように翌日、翌々日が休日のときは…

ベートーヴェンの第九はともかく、ワーグナーの「ニュールンベルグのマイスタージンガー」に関してはヴェルデュラン夫人の言うこととは反対にその序曲だけで事足りるという演奏が多いのではないかと思う。トスカニーニ、クナッパーツブッシュからバレンボイ…

ローエングリン*歌劇 [DVD]アーティスト: ホフマン(ペーター),マルトン(エヴァ),マカーディ(ジョン),ロール(レイフ),リザネク(レオニー),メトロポリタン歌劇場合唱団出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2002/06/25メディア: DVD クリック: 2回この商品を…

ビン・ラディンのマトリューシュカといえば昨年秋に聴いた世界初のワーグナーのローエングリン全曲録音http://www.operac.com/chumon/rochu.htmを思い出す。サモスード指揮ソビエト国立放送交響楽団演奏、ロシア語歌唱による世界初の全曲スタジオ録音盤なの…

『君こそは春!』ーなぜぼくはワーグナーを好きになったか?ー

霙まじりの雪が降っているこんな年末の冬の日こそ、早春の日差しを思わせるワーグナーの『ワルキューレ第一幕』、『君こそは春!』を聴きたくなってしまう。 もう何年くらい前だろうか?夏の終わりの週末、ぼくはあるバーで一人飲んでいた。 Rは友達と二人連…

トリスタンとイゾルデasin:B000666TKI

昨日観てから約36時間が経過したというのに舞台中央にチラチラ、チラチラ燃え続ける炎と、みずからの愛の世界に没入して「イゾルデの愛の死」を迎えようとして立ちつくすイーグレンとが目の前というか、頭の隅というか、意識の辺縁から離れていってくれない…

ベン・ヘップナー(トリスタン)/ ジェーン・イーグレン(イゾルデ)

ルネ・パーぺ(マルケ)/ハンス=ヨアヒム・ケテルセン(クルヴェナール)/ カタリナ・ダレイマン(ブランゲーネ) 指揮:ジェームス・レヴァイン/ 管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団 演出:ディーター・ドルン 録音:1999年12月 グスタフ・マーラーがメ…

ワーグナー:パルジファルアーティスト: クナッパーツブッシュ(ハンス),バイロイト祝祭合唱団,ロンドン(ジョージ),タルヴェラ(マルッティ),ホッター(ハンス),トーマス(ジェス),ナイトリンガー(グスタフ),ダリス(アイリーン),メラー(ニールス),バイロイト祝祭管弦楽団出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント発売日: 1999/07/23メディア: CD クリック: 38回この商品を含むブログ (6件) を見るHMVレビュー

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」(録音:1951年7月・8月、バイロイト祝祭劇場)(4枚組) 演奏史譚家・山崎浩太郎さんhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041203も 「...デッカはすでにCD化している。そのCDは正統も正統、嫡流中の嫡流であ…

HMV レビュー

フルトヴェングラー / 『トリスタンとイゾルデ』 オバート=ソーンによる初期盤トランスファー 1952年録音。ふたりの偉大なワグネリアン、フルトヴェングラーとフラグスタートが残した不朽の名盤を、SP盤復刻の名手として知られるオーバート=ソーンが…

魚にリンゴhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041029は見向きもされないが、魚にミミズは絶好の餌だ。 ぼくにとってのオペラックhttp://operac.comはまさに「欲しいものだらけ」なのだが、きょうカルロス・クライバー指揮する1973年シュトゥットガルト国立歌…

11月26日の日記http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041126に書いた「クライバーが讃え、ショルティが恐れた男」洋泉社刊がオペラック社http://operac.comから届く。 なんとグッドオールは昨日の日記のオットー・クレンペラーが1961年、コヴェントガーデン王立…

ピアノ版ワーグナー・コンサート

プレイズ・ワーグナーアーティスト: グールド(グレン),ワーグナー,グールド出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1998/10/01メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見るヴェルデュラン夫人の夜会http://d.hatena.ne.jp/m…

アマゾン書店に予約注文していたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のDVDがまだ発送されない。11/24発売予定となっているから、どうやら発売が遅れているようだ。

ワーグナー輸入通販ショップ「オペラック」http://operac.comに山崎さんの著作が紹介されていたのである。あの伝説の指揮者レジナルド・グッダール(1905-1990)についてだそうである。しかも、それに加えて「オペラック」にはグッダールの指揮するワーグナー…

東京ディズニーランドhttp://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdl/japanese/7land/fantasy/atrc_cinderella.htmlのシンデレラ城はバイエルン国王ルートヴィヒ二世http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040406が建てたノイシュバンシュタイン城http://www.sato21.net…

「今日は穏やかな秋晴れの一日で、祝日でもあり、のんびりなさって明日また頑張ろうと思っていらっしゃる方々も多いことでしょう。また、芸術の秋でもあり、展覧会や演奏会へと足を運ばれた方々も沢山おいででしょう。 でも私は私の作品をそのようにイージー…

1951年、第二次世界大戦後、7年ぶりに再開されたバイロイト祝祭歌劇場で、ワーグナーのオペラ(楽劇)「ニーベルングの指環」を指揮したのは、しかしフルトヴェングラーではなかった。指揮したのはハンス・クナッパーツブッシュとヘルベルト・フォン・カラヤ…

日本でなぜ、年末に第九が演奏されるようになったか、はhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041011を見ていただくとして、昨日の日記に書いたように、なぜ第二次世界大戦後初めてワーグナーの“リング”がイタリアはミラノのスカラ座という、いわば“イタ・オペの…

RE:究極の不倫

『どこがどう、究極なのか解りません。教えてください。』とのメモをいただいた。 そう、自分の弟子(フォン・ビューロー)の奥さんで、親友(フランツ・リスト)の娘でもある女性と出来ちゃって子供まで生まれちゃった、だから究極、というわけではありません…

究極の不倫

二人の死をもって終わる不倫から元の鞘に納まる不倫まで、どのような不倫を究極の不倫とするかはその人の価値観の問題だろう。 ワーグナーにはハンス・フォン・ビューローという名の指揮者の弟子がいて、フォン・ビューローには二人の可愛いい子供と、ワーグ…