ヨーゼフ・カイルベルトのリング

5月24日の日記に書いたカイルベルトの「ステレオ・リング」は1955年のバイロイト祝祭音楽祭のライブ録音で世界初出だが、1953年の演奏はかなり以前から発売されていて、ぼくも聴いたことがあるのだが、この53年のカイルベルト「リング」に関して、オペラ・ファン必携の名著「オペラ ディスク コレクション」のなかで、野崎正俊さんは「小細工を弄さないカイルベルトの指揮はいっけんぶっきらぼうだが、かみしめる程に味が出てくる。その意味ではフルヴェンやクナとは対照的。」と述べておられる。これはそっくりそのまま1955年の演奏にも当て嵌まると思った。

オペラ ディスクコレクション 新版

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