2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

越境の時

マルセル・プルースト「失われた時を求めて」の訳者、鈴木道彦さんの著書、「越境の時 1960年代と在日」を読了。 1945年戦後第一回のフランス政府給費留学生として渡仏された数人の方々のなかのお一人に、東大仏文科助教授の哲学者、森有正さんがおられた。…

工藤庸子著「砂漠論」

工藤庸子放送大学教授著「砂漠論」読了。 「ヨーロッパ文明批判序説」が東京大学教授のときの研究の書であるのに対し、「砂漠論」はエッセイ集なので、無事読了できた。しかしエッセイ集といっても、読み・解釈は深く、示唆に富むものばかりである。けれども…

それぞれのプルースト

読書はひとつの友情である。 プルーストはこんなふうにも言うのである。現実の世界の友情は、往々にして浮薄に流されてしまうものだけれど、読書は誠実な友情であり、相手が死者や不在のものであるために、いっそう無私無欲なものになるであろう。書物に対し…

砂漠論

工藤庸子先生の「砂漠論」を読み始めた。工藤先生を知ったのはマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読んでいるときで、ちょうど「ソドムとゴモラ」を読んでいた頃のように記憶しているが定かではない。プルースト関連の書籍も「失われた時を求め…

音楽の聴き方

コンサートに行ったり、iPodやウォークマンで楽しんだり、ホームシアターで悦に入ったり、音楽の聴き方、楽しみ方は人それぞれだろう。ぼくの場合は?今、はてなの日記を打っているこのノートパソコンである。これ一つで、DVDも観れば CDも聴く。 しかし、し…

北京オリンピック

もう直ぐ北京五輪が始まる。 五輪といえばこの人・この曲を思い浮かべ無い訳にはいかない。 しかも日中友好歌謡祭での名唱である。五輪の実力恐るべし。 しかし昔のひとは旨い事を言ったものだ。 ↓ 夏来たりなば秋遠からじ