2006-01-01から1年間の記事一覧

 寅次郎 ハイビスカスの花

ヤフーで「寅次郎 ハイビスカスの花」と検索すると、な、なんと約17.400件中一番目にぼくのはてなダイアリーのブログが出てくるのだな。たったいま、初めて知った。

きみはマタチッチを知っているか。

モンチッチのマタいとこだからマタチッチだ、って?ロブロ・フォン・マタチッチ、1899年ユーゴスラビア生まれの指揮者の名前だ。マタチッチの名前は60歳以上の日本のクラシック音楽愛好家なら誰でも知っているだろう。(もちろんぼくは60歳以下だが…、でも知…

2006年の終わりにTxxさんのことを想う

2006年も残り少なくなった。今年の最後にあたってTxxさんのことを書き記(しる)さないわけにはいかない。ぼくがウェッブで日記を書くようになったのは2002年の2月からだった。いまではほとんどちりぢりばらばらになってしまったライコスダイアリーというと…

天文学者

天文学者ぼくは幼い頃から星空を眺めるのが好きだった。冬ともなれば午後3時ころから暗くなるこのデルフトの町では夜の5時ともなれば、もう真っ暗で夜空にはそれこそ降って来るほど大量の大小さまざまな星が光り輝いていて、そうだ、あの星座がオリオンだ…

「絵画芸術」

オランダの画家フェルメールは、現存する作品中、風景画を2作品しか残さなかったが、では他の作品で彼が描いたのは何だったか?彼は人物を描いた。この作品は『絵画芸術』と題され、画面左に、頭には月桂冠を冠り、右手にはトロンボーンを、左手には黄色い…

「小路」

オランダの画家フェルメールはその生涯において、二つの風景画を描いた。「デルフトの眺望」http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041031と、この「小路」である。オランダは長いあいだ、スペインの圧政から独立しようと、ハプスブルグ家スペインと戦ってきた。…

鷲は舞い上がる

「…彼は彼の内部に鷲を養っている。彼の偉大な瞬間に、それは空高く舞い上がる。それとともに多くの人々も高揚するのが天才のしるしである。彼が重荷を負った内心の心の闇から空高く舞い上がっていくとき、彼はあらゆる人々の魂のなかにいる鷲を解き放つこと…

九州大学皮膚科の古江増隆教授http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20060604が監修された「ドライスキン」のポスターが佐藤製薬から届いた。よく纏っているのでご紹介したい。

皮膚がカサカサして痒くありませんか? ドライスキンかもしれません。1)ドライスキンとは皮膚の水分や皮脂量が不足して皮膚が乾燥した状態です。 体質や加齢などによって、皮膚が乾燥してきます。とくに冬になると汗なども減り、空気が乾燥して皮膚の水分…

藤原紀香さん

藤原紀香さんと婚約した陣内智則さんは陣内隆則さんの弟である。だが、陣内隆則さんは俳優ではない。そう、陣内智則さんには陣内隆則さんという実のお兄さんがいるが、俳優の陣内孝則さんとは別人です、http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%D8%C6%E2%C3%D2%C2…

Odette et Swann

オデットとスワンオデットは首筋や腕をあらわにして、バラ色の絹の部屋着を着て彼を迎えた。http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040908 常連となったスワン フォルシュビル伯爵の登場 彼女は手にカトレアの花束を持っていたし、レースのスカーフの下に同じラン…

のだめカンタービレ

家人が見ているテレビから、なにやらベートーヴェンの第七交響曲のさわりが時折流れてくる。なんで今頃ベートーヴェンの第七をテレビで演っているのだと思ったらこれが噂の“のだめカンタービレ”なのだと言う。ベートーヴェンの交響曲第七番は“いけいけミュー…

家宝は寝て待て

1955年といえば今から51年前ということになる。この51年も昔の演奏がまるで昨日の演奏のような録音で、聴くことが出来るなんて、いったいどこの誰が想像していただろうか。このような夢のような出来事がついに実現したのだ。まさに果報は寝て待て ではなくて…

Le salon Verdurin

ヴェルデュラン家のサロンスワンが初めてあらわれた日に、ヴェルデュラン夫妻の晩餐には、コタール医師夫妻、若いピアニストとその叔母、当時彼らの贔屓にしていた画家などが来ていた。それに何人かの信者が夜になって加わった。http://d.hatena.ne.jp/mii06…

「失われた時を求めて」

鈴木道彦教授の全訳単行本版と全訳文庫版ではその訳文が微妙に異なっている。ぼくは文庫版のほうが、より良く流れているように感じる。失われた時を求めて(2) 第1篇 スワン家の方へ 2作者: マルセル・プルースト,鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 199…

Les catleyas

カトレヤの花もしピアニストが「ワルキューレ」の騎行のところか「トリスタンとイゾルデ」の序曲を弾こうとすると、ヴェルデュラン夫人はこれに抗議するのだった。この音楽が気に入らないからではなく、反対にあまりに印象が強烈すぎるからだ。http://d.hate…

Les aubepines en fleur

サンザシの花その小径には、サンザシの匂いがさかんに立ちこめていた。生垣は並んだ小祭壇にも似たものを形成しており、それは、仮祭壇の形に積み重ねらればらまかれたサンザシの花の下に見えなくなっている。その下では太陽が、まるでステンドグラスを通っ…

日ハムファイターズを応援する

パ・リーグは日ハムが優勝した。これでプロ野球日本シリーズは中日ドラゴンズ対日ハムファイターズとなったわけだが、巨人ファンであるぼくとしては、どちらを応援しようか、などという迷いは微塵も無い。絶対に日ハムファイターズを応援する。そのわけは、…

Le' Eglise de Combray

コンブレーの教会コンブレーの町にあるすべての仕事、すべての時間、すべての物の見方に形を与え、これを完成し、聖なるものたらしめているのは、サン=ティレールの鐘塔だった。 http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040815 はるかなコンブレーの鐘塔 コンブレ…

北朝鮮、核実験

2006 10/9、北朝鮮は核実験をおこなった。それにしても核兵器は、現代の「ラインの黄金」なのだろうか。ワーグナー 楽劇《ラインの黄金》全曲 [DVD]アーティスト: トムリンソン(ジョン),クラーク(グレアム),ヨハンソン(エヴァ),スヴェンデン(ビルギッタ),バ…

マドレーヌ

La すでに多くの歳月の過ぎたある冬の一日、家に帰った私がひどく寒がっているのを見て、母は、ふだん飲まない紅茶でも少し飲ませてもらっては、と言いだした。私ははじめ断ったが、それからなぜか、気が変わった。母は、「プチット・マドレーヌ」と呼ばれる…

コンブレーの家

La maison de Combray めざめ コンブレーの就寝劇 マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」第一篇「スワン家の方へ」第一部「コンブレー」は以下のように書き始められる。長いあいだ、私は早く寝るのだった。http://d.hatena.ne.jp/mii0625/200408…

挿絵を楽しみながら「失われた時を求めて」を再読する

鈴木道彦訳マルセル・プルースト「失われた時を求めて」を読み終わってから2年近くになったが、なかなか、登場人物たちが忘れられない。9月17日の日記や9月24日の日記に書いたように、作品の内容が良い(演奏が素晴らしい)と、カバーデザイン(ジャ…

Over the Rainbow

id:curvatureさんの9月23日の日記http://d.hatena.ne.jp/curvature/20060923、末尾にキース・ジャレットの「Over the Rainbow 」に触れる一文があり、これは音楽に関する繊細な感性を示された美しい文章だと思ったが、音楽「Over the Rainbow」で即思い出す…

口笛を吹く寅次郎

お彼岸といえば、今日9時pmからBS2でオンエアされるフーテンの寅・第32作、「口笛を吹く寅次郎」はお彼岸に相応しい。NHK、良い趣味しているなァ。この作品、中井貴一さんと杉田かおるさんの若いカップルも良いが、寅さんと竹下景子さんのカップルもなかなか…

朝日新聞の天声人語

お彼岸の今日の朝日新聞のコラムに「ジョン・コルトレーン」のことが取り上げられていた。「至上の愛」が取り上げられているのがいかにも朝日新聞らしいと思った。ぼくなら、絶対に「ヴィレッジヴァンガード・アゲインだ。ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・…

望月市恵さんの「あとがき」

30数年前に初めて読んだ時と「ブッデンブローク家の人びと」の後書はひとつも変わっていない。そして、その後書は30数年のときを超えて、ぼくの心を強く打つた。訳者の望月市恵さんは旧制松本高校のドイツ語教授で、辻邦生さん、北杜夫さんにドイツ語を教え…

あのひと

わたしたちは、あの人この人を思い出し、その人がその後どのように暮らしているだろうかと考え、その人が歩道をもう歩いてはいないし、声がほかの人びとの声にまじって響くこともなくなり、永久に舞台から姿を消してしまい、町の門を出たどこかに埋められて…

ブッデンブローク家の人びと(23)

ブッデンブローク家の人びと 下 (岩波文庫 赤 433-3)クリスマス・イブのプレゼントの一つは人形芝居のセットだった。 ああ、プロンプターの箱もあった。貝殻のような形をしたプロンプターの箱があり、その後ろに、横幅いっぱいの緞帳が、赤色と金色をして巻…

ワーグナーの毒

ゲルダ・ブッデンブロークがピエール氏に「トリスタンとイゾルデ」のヴァイオリン演奏への編曲を依頼したことから、「トリスタンとイゾルデ」聴きっ記へと横道にズレてしまった。もともと「トリスタンとイゾルデ」はワーグナーの毒をてんこ盛りした作品だ。…

アーノンクールの「フィデリオ」

連休最終日の今日は、ウィーンつながりで、昨日の日記でもふれたアーノンクールのオペラを観た。チューリッヒ歌劇場2004年2月のライブ映像で、演目はベートーヴェンの唯一のオペラ「フィデリオ」。アーノンクールの指揮ぶりは例によって快速で、キビキビとし…