九州大学皮膚科の古江増隆教授http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20060604が監修された「ドライスキン」のポスターが佐藤製薬から届いた。よく纏っているのでご紹介したい。
皮膚がカサカサして痒くありませんか?
ドライスキンかもしれません。
1)ドライスキンとは
皮膚の水分や皮脂量が不足して皮膚が乾燥した状態です。
体質や加齢などによって、皮膚が乾燥してきます。とくに冬になると汗なども減り、空気が乾燥して皮膚の水分が蒸発するため皮膚が乾燥しやすくなります。
ドライスキンでは皮膚表面の角層のすき間を埋めているセラミドが少なくなり、角層にすき間ができやすく、外から異物が侵入しやすくなり、それが刺激となってかゆみが生じたり、湿疹ができやすくなったりします。
ちょっとした刺激にも過敏に反応し、さらに皮膚も乾燥しかゆみが増すという悪循環になります。
2)ドライスキンのタイプ
- アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が慢性的にできるアトピー性皮膚炎にかかる人の多くは、体質的に皮脂が不足していたり、セラミドが少ないという特徴があります。
- 手荒れ
セラミドが少ないと、もともと体質的に皮膚が乾燥しやすい人が、炊事や洗濯などを行ったり、シャンプーや毛染め液などの化学物質を繰り返し扱って、手に刺激が加わると、手荒れが起きることがあります。
- 乾皮症
加齢とともにセラミドが減少して皮膚が乾燥するのが乾皮症で、皮脂欠乏症とも呼ばれます。腕や脚、特にひざから下にかけてよく起こります。
3)正しいスキンケア
- 入浴での注意
熱いお湯はかゆみを起こしてしまうので、38度Cくらいのぬるめのお湯につかるようにしましょう。石けんやシャンプーは特別な香料や消毒剤の入っていないごく普通のものを使用し、石けんをよくすすぐようにするとよいです。入浴後、まだ肌が湿っているうちに適切な保湿剤を塗りましょう。
- ストレスを減らす
かゆみのもとになるヒスタミンという成分を体内で増やす原因となります。できるだけストレスになる原因を取り除きましょう。
- 栄養のバランス
ビタミンA,Eを多くとるようにしましょう。(うなぎやほうれん草に多く含まれています。)
また肌がかゆみを持っているときは、辛すぎるもの、甘いものやアルコールをたくさんとるとますますかゆくなってしまうので注意しましょう。