2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

マイルス・デイビス

テレビのCMで聴きなれたフレーズが耳に飛び込んできた。おや、マイルスじゃないか…。2月26日創刊のデアゴスティーニ社「クール・ジャズ」シリーズhttp://www.de-club.net/cjc/のコマーシャルらしい。↓このディズニーの「いつかは王子様が」を聴いても、 http…

七年目

ウェッブで日記を書き始めたのが2002年の2月からだったから今月で七年目になったことになる。 そういえばマリリン・モンローの映画で「七年目の浮気」という作品があったな。

「花咲く乙女たちのかげに」第一部「スワン夫人をめぐって」

マルセル・プルーストの小説、「失われた時を求めて」再読も三冊目の半ばに達した。最初のときとスピードがぜんぜん違うのに、われながら吃驚している。というのも、たとえ「マイスタージンガー」においてさえ、作曲家が小鳥のさえずりに耳を傾けながらどん…

コミック版「失われた時を求めて」

「コミック版は答えをくれた。 原作の底知れない深さが伝わってくる」 綿矢りさ(作家、読売新聞2008年1月15日付書評) 失われた時を求めて フランスコミック版 第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 海辺への旅作者: ステファヌウエ,マルセルプルースト,中条省平出…

「スワン家の方へ」

私たちがかつて知った場所、それを私たちは便宜的に空間世界に位置づけているが、そのような場所は、実は空間世界に属しているだけではない。それらの場所は、当時の私たちの生命を形作るたがいに隣りあった印象のなかの、薄い一片にすぎないのだった。ある…

オバマさん

米国民主党大統領候補選でヒラリー・クリントンさんと熱戦を繰り広げているオバマさんはバラクと言う名前なのだということをニュースでスティビー・ワンダーの応援歌を聞いて、知った。バラクと言う名前を聞くとぼくは、リヒヤルト・シュトラウスのオペラ、…

グラミー賞

朝のニュースで、ジャズの大御所ハービー・ハンコックがグラミー賞を受賞した、と報道していた。 ハービー・ハンコックは1964年にマイルス・デイビス五重奏団のピアニストとして初来日した。 26歳だったと思う。15歳のぼくは新宿厚生年金会館でこの演奏を聴…

失われた時を求めて

眠れない夜、私がよく思い浮かべるいくつかの部屋の中で、バルベックの「海のグランドホテル」の部屋ほどあのコンブレーの部屋とかけ離れたものはなく、粉をまぶしたようにコンブレーの部屋を覆っていた空気が、ざらついた、花粉だらけの、食べられそうでし…

スワンの恋(5)

そしてスワンは、悲しみが消え、それと同時に自分の道徳水準が低下するやいなや、たちまち間歇的に現れるいつもの下卑た口調で内心にこう叫んだ。 「まったく俺ときては、大切な人生の数年を無駄にしちまった。死のうとさえ思い、あんな女を相手に一番大きな…

スワンの恋(4)

昨日だって、バイロイトの音楽祭に彼女が行きたいって言うものだから、愚かにも、二人でバイロイト近郊にあるバイエルン王の美しいお城のひとつを借りようなどと言ってしまったくらいだ。 それなのに彼女は、飛び上がって喜ぶほどでもなかったし、まだ、いく…

失われた時を求めて フランスコミック版 第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 −−海辺への旅

[ステファヌ・ウエ著■ マルセル・プルースト著■ 中条 省平:翻訳] 第1巻 コンブレー の好評にお応えして5月下旬、白夜書房より刊行、だそうだ。失われた時を求めて フランスコミック版 第1巻 コンブレー作者: ステファヌ・ウエ,マルセル・プルースト,中条…

皮膚にやさしい入浴法

シオノギ製薬のMRのかたから、京都大学皮膚科、宮地良樹教授監修の小冊子をいただいた。真冬の夜の正しい入浴法ということで、以下にご紹介。 清潔を気にするあまり、肌を洗いすぎると皮膚の表面の脂気を落としすぎてしまいます。 石けんやシャンプー、リ…

フォルシュビル伯爵

スワンは今しも『月光』ソナタを弾こうとしているピアニストを思い描いた。また、ベートーヴェンの音楽で頭が痛むと言ってびくびくしているヴェルデュラン夫人の顔つきを。 「ばかな女だ、嘘つき女だ!」と彼は叫んだ。「おまけにあれはを愛しているつもりな…