2009-01-01から1年間の記事一覧

ティーレマンのマイスタージンガー

2008年、ウィーン国立歌劇場でのクリスチアン・ティーレマン指揮、ワーグナー“ニュールンベルグのマイスタージンガー”のライブ映像を観た。いままで聴いてきたマイスタージンガーとは全然違う、とても瑞々しい、新鮮な感動を覚えた。名演!2003年、やはり同…

新型インフルエンザと手の湿疹

例年、秋から冬にかけてはいわゆる“手の湿疹”でお悩みの方が増える時期なのだが、今年はいつにも増して、初めて“手の湿疹”が出来てしまいました、とか、夏の終わり頃から急に“手の湿疹”が酷くなりました、とか訴えておみえになる方が多い。一昔前は“手の湿疹…

スマートフォンとスマートグリッド

右の写真はドコモ初めての「グーグル携帯」。 米グーグル、独自の携帯電話端末を来年にも販売へ、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091213-00000122-reu-bus_all との報道が昨日あった。 これで前回の日記に書いたスマート・グリッドの世界で、グーグル…

スマートグリッド

本日のテレビ朝日「報道ステーション」で「スマートグリッド」が紹介されていた。http://www.accenture.com/Landing_Pages/By_Location/Japan/SmartGrid.htmなかでもぼくが最も惹かれたのはあのGoogleが“グーグル・パワー・メーター”で参加しているという話…

フィデリオ

音楽評論家の吉井亜彦さんはその著書「名盤鑑定百科 声楽曲・オペラ篇」のなかで、ベートーヴェン唯一のオペラ作品である「フィデリオ」について、下記のように述べておられる。 …しかし、しかしである。ぼくが内心ひっかかるところがあるのは、これだけ数多…

笹尾光彦展

ぼくの日記http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20080322でご紹介した笹尾光彦さんが11月13日金曜日から渋谷区道玄坂のBunkamurahttp://www.bunkamura.co.jp/ギャラリーで第12回笹尾光彦展を開かれるという。 ぜひ、行ってみたい。パリの花屋さん。作者: 笹…

凄い時代

「団塊の世代」の名付親、堺屋太一さんの新作、「凄い時代」を読んだ。混迷の現代を論理明快にズバズバ斬り刻んでいくさまは読んでいて気持ちが良い。深まりゆく秋空のもと、バルザック像の前で、しばし二十一世紀の世界を、そして日本を考えてみる…。 凄い…

神々の黄昏

9月22日(火)の深夜、というか23日(水)の早朝というべきか、いまとなっては定かではないがジークフリートによってその長い眠りから目覚めたブリュンヒルデと入れ替わるように眠りに就いたぼくは23日(水)の午後、目覚めても続きを観る気力が湧いてこない…

ジークフリート

連休三日目の今日はワーグナーの「ニーベルングの指環」、アムステルダム・リングの第三日「ジークフリート」を鑑賞。まずDVDでアムステルダム・リングの第一幕を鑑賞し、ついでカイルベルトのステレオ・リングでヴィントガッセンの名唱を堪能。カイルベルト…

ワルキュ−レ

四連休二日目の今日はワーグナー「ニーベルングの指環」第一日目の「ワルキューレ」を鑑賞。アムステルダム・リング、序夜の「ラインの黄金」の出来が良かったために期待したのだが、結果はやや不満足な点を残すものだった。そのまず第一は、オーケストラの…

シルバーウィーク

四連休である。三連休でもなければ五連休でもない、四連休である。四連休ともなればワグネリアンにとってやることは一つしかない。ということで、降って沸いたような今年秋の四連休はOpus Arte 二作目の「ニーベルングの指環」、オランダ、アムステ…

世界の中心で愛を叫ぶ

NHK教育テレビ3で放映された「知る楽・選」“人物伝・森有正”という番組を見た。内容は小説「世界の中心で愛を叫ぶ」を書いた作家の片山恭一さんが、自らの書斎で、哲学者森有正さんについて語ったもので、うん、うん、現在(いま)の人には森さんはこういう…

バッハのゴルトベルク変奏曲聴き比べ

バッハのゴルトベルク変奏曲聴き比べYouTubeならではの日記を書いてみよう。まずは聴き比べてみてください。 ヘルムート・ヴァルハとキース・ジャレット、初めて彼等の演奏を聴いたときは、「品格」が違う!と思ったものだ。そう、「ハケンの品格」の大前春…

消え去ったアルベルチーヌ

酒井法子容疑者は失踪五日後、出頭、逮捕されたが、アルベルチーヌは語り手の前から失踪したまま、ついに帰らぬ人となってしまった。ドストエフスキーの新訳、『カラマーゾフの兄弟』で一躍有名になった光文社古典新訳文庫から、マルセル・プルーストの小説…

カビアレルギーとアトピー

明日は“海の日”だ。鬱陶しかった梅雨も明けて、海やプール等、水辺は、夏のひと時を楽しむ方々で賑わうことだろう。そんな“海の日”に相応しいと思う以下の二例のアトピーのかたをご紹介。先ず一番目の方はY.M.さん、22歳、女性。Y.M.さんも小学校低学年の頃…

“smile”

マイケル・ジャクソンさんの葬儀で、マイケルさんが生前とても好きだった曲ということで彼の兄が歌った“smile”は、チャップリンの作曲だ。映画「モダン・タイムズ」のラストシーン。 http://www.youtube.com/watch?v=Ps6ck1ejoAwマイケル・ジャクソンさんの…

二大アレルゲンとアトピー

糖尿病で悩んでおられる方、糖尿病と闘っている方でご自分の血糖値を認識していない方はまずいない。全ての糖尿病の患者さんはご自分の血糖値を認識し、血糖値を上げないように努力しておられる。ところがアトピー性皮膚炎で悩んでおられる方で、ご自分のア…

歯科金属アレルギーとアトピー

T君は十年来のアトピーの患者さん。最初にいらしたときは中学生だった。お母さまに連れられて来た。いろいろなドクターに診てもらったがアレルゲン、アレルギー抗体の量等は調べてもらったことは無いとのことで、早速検査をしたところ、ヤケヒョヒダニは星6…

チリダニホイホイ

話は少し遡るが6月4日(水)の夜、久しぶりにお会いした服飾評論家、元VANのK.T.先生からカタログ雑誌「通販生活」のことをお聞きして、翌日、さっそくその雑誌を手にしてみたのだが、付録として「09年の夏じたく(通販生活選)」という小冊子が付い…

エンディング・テーマ

心に残るエンディング・テーマを二曲。「翼」は筑紫哲也さんがキャスターをなさっていた「ニュース23」のエンディングに流れていた曲で、水戸黄門みたいな曲である。というのも歌っているのが井上陽水さんの奥様の石川セリさんで、作詞・作曲が高名な現代…

朝は薔薇色の輝きに包まれて

朝は薔薇色の輝きに包まれて花の香りに大気は満ちる。歓喜に溢れた、夢想もしなかった庭園がわたしを招いた。 世界で一番早く、日本サッカー代表が南アW杯出場を決めた朝は、ティーレマンの指揮で、南ア出身のヘルデンテノール、ヨハン・ボタの歌うワーグナ…

プルースト・印象と隠喩

保苅瑞穂著『プルースト・印象と隠喩』を読む。久々にじっくりと読ませる名著に出会えて心が和む。前半はプルーストがフェルメールと同様に愛したもう一人の画家、シャルダンに関して。後半は『「印象」から隠喩表現へ』と題して、プルースト論が展開されて…

定額給付金とアトピー

K君は大学4年生。福島県T市出身だ。小学生まではアトピーで、年中皮膚科通いを余儀なくされていたが、中学入学頃から軽快し、高校時代には皮膚科に通院しなくても問題無いくらいに良くなっていた。そんなK君だったが、大学進学を切っ掛けに今まで落ち着…

「プルースト『失われた時を求めて』を読む」を聴く

「プルースト『失われた時を求めて』を読む」を聴いている。プルーストの小説『失われた時を求めて』の訳者、鈴木道彦教授がNHKラジオ第2で、4月から毎週木曜日夜、30分間、「プルースト『失われた時を求めて』を読む」と題されて「失われた時を求め…

アニサキス蕁麻疹

Rさんは中国、大連市からの留学生だ。昨日はいつものように友人と行きつけの料理店で食べ慣れた昼食を摂った。その後、吐き気や下痢など特になんの問題もなく、午後をいつものように過ごし、夕刻、六時頃一人で帰宅した。帰宅後、二、三十分も経たないうち…

レミッチ・カプセル

ランナーズハイに関与するとされているβエンドルフィンは内因性オピオイド(脳内モルヒネ)といわれているが、このβエンドルフィンは「皮膚の痒み」を引き起こすことがある。内因性オピオイドのβエンドルフィンがμ受容体を活性化させて、痒みを発現させるの…

クナのワーグナー

ハンス・クナッパーツブッシュの指揮で聴くことの出来るワーグナーは、バイロイト七作品中五作品である。1)さまよえるオランダ人 2)トリスタンとイゾルデ 3)ニュールンベルグのマイスタージンガー 4)二ーベルングの指環 5)パルジファル 以上の五作…

君こそは春

ワーグナーのオペラ「ワルキューレ」第一幕の聴かせどころは「君こそは春」だ。今日の東京は春の訪れを感じさせる穏やかな一日だった。ちょうど一週間後に迫った「東京マラソン」も今日と同じように穏やかな天候に恵まれると良いのだが…。http://www.youtube…

映画「ワルキューレ」

櫻井翔さんの「ヤッターマン」といえばトム・クルーズ主演の映画「ワルキュ−レ」が公開されるらしい。「ワルキューレ」といえば、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」で取り上げられて以来、一躍世に広く知られるようになったが、 http://…

実写版ヤッターマン

前回の日記に美空ひばりさんの映像をアップしたが、そっと、そっとお休みなさいと歌ったのは愛する夫小林旭さんに向かっておやすみなさい、と歌ったのだろうか。そう、美空ひばりさんは日活のマイトガイ、小林旭さんと結婚していたのだ。小林旭さんは日活の…