カビアレルギーとアトピー

明日は“海の日”だ。鬱陶しかった梅雨も明けて、海やプール等、水辺は、夏のひと時を楽しむ方々で賑わうことだろう。

そんな“海の日”に相応しいと思う以下の二例のアトピーのかたをご紹介。

先ず一番目の方はY.M.さん、22歳、女性。Y.M.さんも小学校低学年の頃からアトピーで通院している。中学二年の頃からアトピーは軽快し、いまではお顔はキンダーベート、躯幹はアンテベート、どちらも年に一本か二本くらいで済んでいる。そんなY.M.さんがいらしたのは6月29日の月曜日。その約一週間前、沖縄旅行から帰ったら出てしまったという背中の紅い斑点を診せに来てくれた。『ああ、癜風ね』ということで、顕微鏡検査で癜風菌を確認し、イトラコナゾールの内服と、ケトコナゾールクリームの外用で、約10日間で略治していただけた。

ここまでだったらどうということはないのである。あたり前田のクラッカー。

ところが、ところがである。Y.M.さんは最後の最後、どうしても治りきらないでいた、額部(おでこ)のアトピーがキンダーベートを塗らなくても消えてしまった!と言うのだ。癜風のために飲んだイトラコナゾールが治りきらなかったおでこのアトピーの皮疹を消してくれた!

二番目の方はS.T.さん,29歳、男性。S.T.さんも小学校からのアトピー。大学二年生、二十歳の頃からミルミル軽快し、卒業の頃は略治状態となったが、2年前の結婚、独立を切っ掛けに再燃、お顔はタクロリムスの外用が必要である。そんなS.T.さんは7月2日に背中のにきび様の発疹のために受診。訊けば六月中旬の昼間、奥様と都内の屋外プールを楽しんだという。『ああ、にきび様発疹症ね』ということで、顕微鏡検査でピチロスポルム菌を確認し、イトラコナゾールの内服と、ケトコナゾールクリームの外用で、約2間で略治。

やはり、やはりである。S.T.さんも治りきらないでいた、額部(おでこ)のアトピーがタクロリムスを塗らなくても治ってしまった!というのである。ピチロスポルム毛包炎のために飲んだイトラコナゾールが難治となっていたおでこのアトピーの皮疹を消してくれた!

以上、カビによる皮膚疾患の治療で投与した抗真菌剤が、カビアレルギーのために治りきらないでいたのかも知れないアトピーを良くしてくれたお二人をご紹介。

カタログ雑誌「通販生活」夏号付録の『夏の二大アレルゲン』で紹介されている↓の製品は気に入った。信号機みたいに色が変わるのがグー。

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