二大アレルゲンとアトピー

糖尿病で悩んでおられる方、糖尿病と闘っている方でご自分の血糖値を認識していない方はまずいない。全ての糖尿病の患者さんはご自分の血糖値を認識し、血糖値を上げないように努力しておられる。

ところがアトピー性皮膚炎で悩んでおられる方で、ご自分のアレルギー抗体値を正確に認識している方は意外と少ないのだ。お聞きすると、何年か前に測ってもらったことがあります、とか、けっこう高かったです、とかいう答えはいただいてもアレルギー抗体値は3000です、とか5000を超えています、とか正確にお答えになる患者さんは極めて少ない。

この前の日記http://d.hatena.ne.jp/mii0625/2009/0621/に書いたように二大アレルゲンはカビとダニである。糖尿病の方が血糖値を上げないため、糖分の摂取に最大限の注意を払うように、アトピーの方も、ご自分のアレルギー抗体値を上げないように、二大アレルゲン対策に最大限、注力すべきであろう。

ところがアトピーの方はアレルゲン対策に非常に努力される方と、ご自分の皮膚を丈夫にしてアレルゲンを跳ね返そうと努力する方とに二分されるきらいがあるようだ。

最近、ぼくは岩盤浴とホット・ヨガでアトピーが急性憎悪してしまった方を数例経験している。汗をかくことが毛穴や皮膚にカビを増やしてしまうのだ。

これでは糖尿病の方が糖に強くなろうとして、スウィーツをたくさん食べまくるようなものである。

現在は梅雨真っ最中。

カビが最も増えやすい時期だ。

次の日記ではカビ対策について、書こう。

↓細谷律子ドクターはぼくの慈恵医大の同級生。皮膚科入局時の口頭試問でアトピーが当たったぼくは細谷先生に助け船を出してもらった。それ以来、ぼくは細谷ドクターに頭が上がらない。

アトピー性皮膚炎は治る―アレルギーにまけない心と体

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