「プルースト『失われた時を求めて』を読む」を聴く

mii06252009-05-06

プルースト失われた時を求めて』を読む」を聴いている。

プルーストの小説『失われた時を求めて』の訳者、鈴木道彦教授がNHKラジオ第2で、4月から毎週木曜日夜、30分間、「プルースト失われた時を求めて』を読む」と題されて「失われた時を求めて」のお話をなさっている。(毎週木曜日夜8:30〜9:00、4月から6月まで)

ぼくは或る方(かた)がメールで教えて下さったおかげで、4月29日(木)夜の第5回放送、『「花咲く乙女たち」とエルスチール』から聴くことが出来た。

そもそも、ぼくが「失われた時を求めて」を読む切っ掛けとなったのは鈴木道彦教授の新書「『失われた特を求めて』を読む」を読んだからだったが、今回のラジオ放送および放送用テキスト「『失われた時を求めて』を読む」は新書版に比べてズーっと読みやすいと思う。これはぼくが小説「失われた時を求めて」を読んだ後だからかも知れないが、ラジオ放送で、聴くだけでも理解出来るように書かれているからというところがあるからかも知れない。けれども今回のラジオ放送、ならびにラジオ放送用テクスト「『失われた時を求めて』」を読む」の内容はまったく手抜きが無い。小説「失われた時を求めて」を読み終えたあと、脳内を整理するためには最適であるし、またこのラジオ放送、ラジオ放送用テクストを切っ掛けに小説「失われた時を求めて」を読み始める方(かた)にとっても最適だろう。

因みに鈴木教授のラジオから流れるお声、語りに関してぼくが受けた印象は、夢と現実について語るプルーストに共感を覚えるものだった、とだけ言っておこう。

プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書)

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プルースト『失われた時を求めて』を読む (NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・文学の世界)

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