ベートーヴェンの第九はともかく、ワーグナーの「ニュールンベルグマイスタージンガー」に関してはヴェルデュラン夫人の言うこととは反対にその序曲だけで事足りるという演奏が多いのではないかと思う。トスカニーニクナッパーツブッシュからバレンボイムまで聴いてきて、ああ「マイスタージンガー」って良い作品だな、と思わせたその第一のものは、ぼくの場合カラヤンドレスデン盤である。

ワーグナー : 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲

ワーグナー : 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲

↑いま読み返してみたら、なにを言いたかったのか良く分からない文章。言いたかったことはカラヤン盤を聴いて初めて「ニュールンベルグの名歌手」という楽劇(ガクゲキ、楽しい劇ではなく音楽劇music drama のこと、ワーグナーの造語)の深い良さが分かったということを言いたかったのだ。