「バスに乗り遅れて田舎の畦道を一人で歩いているうちに日が暮れちまってね、暗い坂道を心細く歩いていると……ポツンと一軒の農家が建っているんだ。……りんどうの花が庭いっぱいに咲いていてね。あけっ放した縁側から、灯りのついた茶の間で、家族が食事をしているのが見える。わたしはね、今でもその情景を、ありありと思い出すことが出来る。庭一面に咲いたりんどうの花http://www.prostaff.ne.jp/rindo/、あかあかと灯りのついた茶の間、にぎやかに食事をする家族たち……、わたしはその時、それが……、それが本当の人間の生活っていうもんじゃないかと……ふと、そう思ったら、急に涙が出てきちゃってね……」
↑ある映画(男はつらいよ第八作)での名優志村喬さんの台詞。