2007-01-01から1年間の記事一覧

1954年の「ローエングリン」

コンヴィチュニー演出の「ローエングリン」を観てから約4週間経過した今日の午後は、わが愛聴盤を聴き直した。それは1954年のバイロイト音楽祭の実況録音である。http://www.hmv.co.jp/product/detail/1774798指揮はオイゲン・ヨッフム。 タイトルロールにヴ…

カラマーゾフの兄弟

朝日新聞、本日の朝刊によれば、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の新訳の売れ行きが出版社も驚くほど好調だという。ぼくが二十歳の頃、夢中になって読んでいた哲学者、森有正さんhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040618の著書に「ドストエフスキ…

T.Y.ハーバー

今日8月25日はわが診療所の受付事務をお願いしているM.T.さんの誕生日。ということで夕刻から天王洲アイルのT.Y.ハーバー・ブルワリーでささやかな食事会。逝く夏を惜しむかのように沈みゆく太陽を眺めながら飲む地ビールの味は格別だ。夢も憧れもどこか違っ…

コンヴィチュニーの「オランダ人」

ペーター・コンヴィチュニー演出の「さまよえるオランダ人」 フィットネスクラブでエアロバイクを楽しむ女性たち。いったいどこの誰が、エアロバイクのスポークから糸車をイメージ出来るだろうか。やはりペーター・コンヴィチュニーは天才だ。この舞台映像は…

コンヴィチュニーの「タンホイザー」

コンヴィチュニーの「タンホイザー」 コンヴィチュニー演出のワグナーを「ローエングリン」、「トリスタンとイゾルデ」と続けて日記に書いてきて、順当にいけば「ニュールンベルグのマイスタージンガー」へと進むべきだろうが、この秋、来日するドレスデン国…

コンヴィチュニーの「トリスタン」

コンヴィチュニーの「トリスタンとイゾルデ」 小学校を舞台にした、コンヴィチュニーの「ローエングリン」を観て感動し、もう一度彼の演出による「トリスタン」http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20070422を観てみようと思い、昨日土曜日の午後、じっくりとワー…

「ピンクの電話」と「ローエングリン」

「ピンクの電話」と「ローエングリン」 7月8日(日曜日)、16日の「海の日」、そして21日(土曜日)の夜、と三日にわたって三度、コンヴィチュニー演出のワーグナー、「ローエングリン」の DVD を観た。最初はただただ受動的に、あれあれ、すっごいなー、とい…

ミートホープなブラームス

ミートホープなブラームス 毎年毎年、十年以上もバイロイト祝祭劇場でワーグナーの楽劇「パルジファル」を揮り続けたハンス・クナッパーツブッシュhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20051015は、ワーグナーの名演、ブルックナーの名演、ベートーヴェン第八の怪…

コンヴィチュニーの「ローエングリン」

6月3日の日記に書いたコンヴィチュニー演出の小学校を舞台にしたワーグナーの「ローエングリン」がオペラックhttp://www.operac.com/より到着。ペーター・コンヴィチュニーの演出よりなにより前に、前奏曲にまいってしまった。「ローエングリン」の前奏曲は…

クラウス・グートの「フィガロの結婚」

ちょうど一年前の2006年7月、モーツァルト生誕250年記念ということで、ザルツブルク音楽祭は、モーツアルトの残した22の舞台作品すべてを一挙に上演するという企画でモーツアルトの誕生を祝ったのだったが、就中、ニコラウス・アーノンクールの指揮、クラウ…

爆笑問題のTVCM NG集

前の日の日記に書いた、捜しても見当たらなかった「爆笑問題のNG集」は田中さんの毛髪のなかに隠されていた。プロペシアのホームページを捜してもなかなか見当たらなかった「NG集」はぱきゅんさんのコメントで、無事YouTubeで観ることが出来たのだったが、や…

爆笑問題のTVCM

飲む若ハゲ治療薬「プロペシア」http://hairmedical.com/finasteride/は、テレビのコマーシャルに「爆笑問題」を起用しているが、もう既にそのCMフィルムは4編になるのだそうだ。「団地編」、「キッチン編」、「自転車編」、「リビング編」の4編だが、そ…

小学校の「ローエングリン」

舞台を小学校に設定してしまったことで、一大センセーションを巻き起こしたペーター・コンヴィチュニーの強烈な演出を見ることができるワーグナー、『ローエングリン』のDVD。さっそくリンク先のオペラック http://www.operac.com/に予約。到着が待ち遠しい…

「大家族」

今日の朝日新聞夕刊にぼくの大好きな画家、ルネ・マグリットの「大家族」が、大きく紹介されている。2005年8月28日の日記「コンヴィチュニーはいかがでしょう」http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050828では「光の帝国1950」を、 2006年7月9日の日記「モノロ…

チャドクガ皮膚炎

チャドクガ皮膚炎昨年秋に猛威を振るったチャドクガの季節がまたやって来た。年に二回、6月と9月、ツバキ(椿)、サザンカ(山茶花)などの“お茶の樹”の葉っぱの裏側に毛虫(毒蛾の幼虫)が発生する。この毛虫がヒトを刺すのだ。刺されるとすっごく赤く腫…

越境の時

出版社/著者からの内容紹介プルースト学者と在日朝鮮人の魂の交錯!『失われた時を求めて』の個人全訳で名高い仏文学者と、李珍宇や金嬉老との意外な関わりとは? 日本人と在日朝鮮人との境界線を、他者への共感を手掛かりに踏み越えようとした稀有なる記録…

ラッセル・ワトソンの「誰も寝てはならぬ」

荒川静香さんの「稲葉ッ、うわァー!!!」のバックに流れてすっかりお馴染みになったプッチーニのオペラ、「トゥーランドット」のアリア、「誰も寝てはならぬ」だが、この歌はパバロッティの独壇場だと思っていたのだが、リンク先のKadomaniaさんのブログht…

「ヨハネ受難曲」

イエス・キリストと最後に、晩飯(ばんめし)を一緒に食べた12人のなかの4人(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)が、キリストによる人々を救う善いお知らせ(福音)を書いた本を残した。それが福音書であり、聖書とはこの四つの福音書を一冊に合本したもの…

思いがけないプレゼント

インターネットの畏友、ぱきゅんさんhttp://ameblo.jp/pakyunnoheya-22/から思いがけないプレゼントをいただいた。2007年3月24日に岡山シンフォニーホールで開催された岡山バッハカンタータ協会創立20周年記念演奏会「ヨハネ受難曲」のDVDである。指揮…

コンヴィチュニーの「トリスタンとイゾルデ」

バイエルン国立歌劇場でペーター・コンヴィチュニーの新演出のもと、ズビン・メータが指揮し、ワルトラウト・マイヤーがイゾルデ、ジョン・フレデリック・ウエストがトリスタンを演じているDVD。以前、衛星第2で放送された時、録画しておいたのだが、3倍速…

「ロング・グッドバイ」

米国の作家、レイモンド・チャンドラーの傑作ハードボイルド小説、「The Long Goodbye」はこの国では清水俊二さんの名訳で「長いお別れ」と題されて多くの人々に読まれてきたのだが、このたび、作家、村上春樹さんによって新たに訳されて、「ロング・グッド…

セカンドライフ

米リンデン・ラボ(Linden Lab)の「セカンドライフ(Second Life)」に行ってみた。インターネット上の3次元の仮想世界のなかで、ぼくのアバターがチャットをしたり、大学で学んだりする。 セカンドライフの歩き方 (アスキームック)作者: 三淵啓自出版社/メー…

「神々の黄昏」

ついにワーグナーの「ニーベルングの指環」、「シュトゥットガルト・リング」も最終日、第三夜の「神々の黄昏」を観るに至った。前回の「ジークフリード」は素晴らしい感動の舞台だったが、実はそれは「神々の黄昏」の感動への助走にしか過ぎなかった。流石…

「ジークフリート」

「ラインの黄金」「ワルキューレ」に引き続いて「シュトゥットガルト・リング」第二夜、「ジークフリート」を観る。この「ジークフリート」は素晴らしい舞台だ。久々に感動した。じつはこの第二夜「ジークフリート」こそはワーグナーの「ニーベルングの指環…

アクオス・ケータイ

PHS(シグマリオン)のサービスが終了となったので、そのポイントを利用して、ドコモのワンセグ・ケータイから、シャープの「アクオス・ケータイ」を導入。色はブラウン。重さ、感触ともに、手に馴染み、とても良い。気づいたことを一つだけ。我が家のアナロ…

「ワルキュ−レ」

「ラインの黄金」に引き続いて「シュトゥットガルト・リング」第一夜、「ワルキューレ」を観る。この「ワルキューレ」は序夜の「ラインの黄金」と違って極めてオーソドックスな演出である。 最初からまるでカーテンコールのように舞台上に全員集合してしまう…

「ラインの黄金」

メルセデス・ベンツとポルシェの街、シュトゥットガルトはドイツ南西のバーデン・ヴュルテンベルク州の州都であるが、中央駅徒歩7分のところに1882年に設立された州立オペラ劇場(初代指揮者はハンス・フォン・ビューローhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625…

ジベルばら

或る方から皮膚病のことをブログに書いてくださいとのリクエストを頂いた。この時期に増えてくる皮膚病ということで、先ずは「ジベルばら」をご紹介。「二日前、入浴したとき、お腹に楕円形の紅色の斑点が出来ているのに気がついた。たいして痒くもないのだ…

「大通りとわき道」

クレーの絵のなかでこの2、3年、いちばん気にいっているのがこの「大通りとわき道」。 その色使いと遠近感が素晴らしい。この絵をみていると、やはりモーツアルトが聴きたくなってくる。 きょうの午後、「フルートとハープのための協奏曲」を聴いた。聴い…

いつしか外は雨の音

2005年の11月、12月と衛星第2で取り上げられたちあきなおみさんが、今夜、久しぶりに東京12チャンネルの番組「たけしの誰でもピカソ」でふたたび取り上げられる。ちあきなおみファンとしてはこれは見ないわけにはいかない。http://d.hatena.ne.jp…