ミートホープなブラームス

mii06252007-07-16

毎年毎年、十年以上もバイロイト祝祭劇場ワーグナーの楽劇「パルジファル」を揮り続けたハンス・クナッパーツブッシュhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20051015は、ワーグナーの名演、ブルックナーの名演、ベートーヴェン第八の怪演、ブラームス第三の怪演などでも親しまれているが、クナの指揮するブラームス交響曲第一番の演奏は実はクナが指揮したものではなく、我がオットー・クレンペラーhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20030909/p1が指揮したものであるという。http://www.hmv.co.jp/product/detail/1218497

そう云われて聴き直してみると、クナの指揮ではなくてクレンペラーの指揮であるようにも思えてくるから不思議だ。まるで、牛肉100%だと思って食べればそれなりに美味しく食べることの出来る、ミートホープのコロッケのようなブラームスの演奏だな、と思った。

演奏家篇 クラシックCDの名盤 演奏家篇 (文春新書)

演奏家篇 クラシックCDの名盤 演奏家篇 (文春新書)