ミートホープなブラームス
毎年毎年、十年以上もバイロイト祝祭劇場でワーグナーの楽劇「パルジファル」を揮り続けたハンス・クナッパーツブッシュhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20051015は、ワーグナーの名演、ブルックナーの名演、ベートーヴェン第八の怪演、ブラームス第三の怪演などでも親しまれているが、クナの指揮するブラームスの交響曲第一番の演奏は実はクナが指揮したものではなく、我がオットー・クレンペラーhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20030909/p1が指揮したものであるという。http://www.hmv.co.jp/product/detail/1218497
そう云われて聴き直してみると、クナの指揮ではなくてクレンペラーの指揮であるようにも思えてくるから不思議だ。まるで、牛肉100%だと思って食べればそれなりに美味しく食べることの出来る、ミートホープのコロッケのようなブラームスの演奏だな、と思った。
- 作者: 宇野功芳,福島章恭,中野雄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/10/20
- メディア: 新書
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