「ジークフリート」

mii06252007-03-24

ラインの黄金」「ワルキューレ」に引き続いて「シュトゥットガルト・リング」第二夜、「ジークフリート」を観る。

この「ジークフリート」は素晴らしい舞台だ。

久々に感動した。

じつはこの第二夜「ジークフリート」こそはワーグナーの「ニーベルングの指環」の要(かなめ)だなと思っていたのだが、ここまで突っ込んだ解釈の舞台が出現するとは…。

特に第二幕、ファフナーが実はジークフリートの影(もうひとりの自分)であることを暗示する、鏡に映し出されたようなファフナーのTシャツ姿は、Sieg(ジーク=勝利)とFried(フリート=平和)の持つ意味を瞬間的に我々に暗示させる大胆かつ直截な演出で、思わず戦慄を覚えた。

ジークフリート役のジョン・フレデリック・ウェストは演技・歌唱ともに申し分なく素晴らしい。

この「ジークフリート」はおそらく何度も観直すことになるだろう。

こういう感動があるからこそオペラを観るのだと思った。


ワーグナー:楽劇《ジークフリート》 [DVD]

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