クラウス・グートの「フィガロの結婚」

mii06252007-06-30

ちょうど一年前の2006年7月、モーツァルト生誕250年記念ということで、ザルツブルク音楽祭は、モーツアルトの残した22の舞台作品すべてを一挙に上演するという企画でモーツアルトの誕生を祝ったのだったが、就中、ニコラウス・アーノンクールの指揮、クラウス・グートの演出による「フィガロの結婚」は素晴らしい出来栄えだったという。
http://yohirai.asablo.jp/blog/2007/05/02/1480590

今日の午後、ついにその「フィガロの結婚」のDVDを観た。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1233526

解釈の「読み替え」などというのはワーグナーのオペラで慣れっ子になっているのだったが、さすがにこのクラウス・グートの「フィガロ」の「読み替え」は新鮮かつ鮮烈だった。

オペラは音楽劇であるが、音楽の部分にウェイトを置いていた時代から、明らかに劇の部分にウェイトを置いた時代へと変化している。それを如実に感じさせてくれた、素晴らしいクラウス・グートの「フィガロの結婚」だった。