失われた時を求めて(10) 第5篇 囚われの女 2

失われた時を求めて(10) 第5篇 囚われの女 2

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とうとうある朝、語り手は決心する、そうだ、アルベルチーヌと別れてヴェネチアに行こう!

そう考えた語り手はヴェネチアのガイドブックとJR東日本*1の時刻表を買ってきてもらおう、と思い、家政婦のフランソワーズを呼ぶベルを鳴らす。

入ってきた家政婦のフランソワーズは語り手にこう言う、
『アルベルチーヌさんは出てちゃいましたよ、今朝九時過ぎに!』

起こさなくてすまん、と言うフランソワーズに語り手はこう言うのだった、
『そうかい、いいんだよ、フランソワーズ、ありがとう、むろん起こさないでよかったんだ。ちょっとぼくをひとりにしといてくれないか。いまに呼ぶベルを鳴らすからね。』

以上で、第五篇「囚われの女」は終了し、次回から第六篇「逃げ去る女」へと、移ります。

↑は2004年5月1日に「さるさる日記http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=340634&log=200405にぼくが書いた日記。このあと、「見出された時」を読んでマルセル・プルーストの小説、「失われた時を求めて」鈴木道彦訳を読み終えたのだった。

昨夜、

プルーストの「失われた時を求めて」を読み終えて、つぎにジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」を読みました

、というウェッブサイトhttp://www2.ocn.ne.jp/~mermaid/tukiulysses.htmlに出会った。

*1:昨年は単にJRだったが、今回は敢えて東日本を導入。けっこう導入してますATSC、東日本は。