年齢差カップル

「愛があれば年の差なんて…」
20歳の秋にシューマン家を訪れたブラームス1850年代のマルタ・アルゲリッチとでもいうべき美貌のピアニスト、クララ・シューマンに一目惚れをしてしまう。クララ・シューマン34歳のときだった。因(ちな)みに歌手小柳ルミ子さんと元・夫の大澄賢也さんの年齢差は13歳である。しかし、クララ・シューマンヨハネス・ブラームスの年齢差14歳のカップルは結婚にまで至ることはなかった。このクララへの恋に、ブラームス自身の父と母の17歳の年齢差カップルの影響を読み取ることが出来るかもしれないが、大澄賢也さんのご両親が年の差カップルだったか否かはさだかではない。

さてクララ・シューマンが「大作曲家たるものは素晴らしい交響曲を書かなければいけない」と夫のロベルト・シューマンを叱咤激励していたこともまたあまりにも有名であるが、ブラームスもこのクララ・シューマンの思いを尊重し、推敲に推敲を重ねて、おまけに年月も21年の長きを重ねて漸く交響曲第一番を完成したのだった。

ヨハネス・ブラームスは「やったよ、ぼく!」とばかりにクララ・シューマンと二人手と手をつないでカールスルーエの初演会場へ赴いたのだった。

マルタ・アルゲリッチ [DVD]

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