手に水泡

今年は例年にも増して「手に水泡が出来て、痒くてたまらない」ということで受診される方が多い。

拝見すると、みなさん、例の「汗疱」(カンポウ)http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050307
である。

図を描いて説明し、けっして水虫では無いこと、水虫のご心配は要らないこと、内臓が悪いわけではないこと、アトピーではないことをお話すると皆さん安心されて納得してくださる。

朝は札幌、昼は沖縄、みたいな気候が東京でも続いているせいで、気温が安定してくれば出現しなくなる。気温の日内変動(にちないへんどう)が大きいと出現するのが汗疱の特徴である。

掻き過ぎて湿疹化したときにのみステイロイド剤の外用を投与することもあるが、普通はステロイド剤を投与することは必要ない。

保冷剤によるcoolingが汗疱の痒みにはとても良く効く。試してみては如何でしょう。