ワーグナーの聴き方(6)

mii06252008-10-26

指揮者、カルロス・クライバーワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」をシュトゥットガルト歌劇場以来、ミラノ・スカラ座まで約十年演奏したが、イゾルデを演じ、歌ったのは一貫してカタリーナ・リゲンツァだった。

ぼくはそのカタリーナ・リゲンツァをクライバーのイゾルデ役でしか知らなかったのだが、今年になって初めて、ドイツ・グラモフォンから発売されたDVD「さまよえるオランダ人」で、その容姿を見ることが出来た。

この映像で観るカタリーナ・リゲンツァのゼンタは素晴らしい。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2694904

この映像てぼくは、ゼンタがイゾルデと極めて近い存在であることに気づいた。

ということで「ワーグナーの聴き方」六回目は「さまよえるオランダ人」である。

この題名はとても良い。
「さまよえるユダヤ人」では当たり前過ぎるし、「さまよえる日本人」ではさまにならない。
なぜかさまよえるのはオランダ人が相応しい気がする。

映像はこのサヴァリッシュ盤だが、音源は「タンホイザー」と同じく、今年はシノーポリ盤を良く聴いている。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/236931

このシノーポリ盤を聴いてコンヴィチュニーの舞台を思い浮かべたりしているのだった。


そういえば、神奈川県民ホール小澤征爾さんの振る舞台「さまよえるオランダ人」を観にいったのは何年くらい前だったかな…。

ちなみに↑この小澤さんの舞台ではカタリーナ・リゲンツァと同じように、大植英次さんのバイロイトでイゾルデを歌ったニナ・シュテンメがゼンタを演じている。