37年ぶりに再読して思うこと

今回再読して、あらためて思うことは、トーマス・マンの文章、描写の塑像力である。映像で瞬時に現出させるものを文章で作り出すことの偉大さをあらためて思い知らされた。それを自分なりに確かめたいと思い、「ブッデンブローク家の人々」を日記に書くことにした。いままでの日記「ブッデンブローク家の人々」の文章はすべて、岩波文庫版のものからであり、自分で書いた文章はひとつも無い。