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ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
第八章昼飯どきのブルーム
ダブリンの街をひとり、歩きながら、ブルームの心のなかにはさまざまな事どもが浮かんでは消え、消えては浮かんでくる。
- クレープを入れない珈琲なんて…
「プラムトリー社の“壷(ジャー)入り肉”を置いていない家庭なんて、不完全。
“壷(ジャー)入り肉”を置いてある家庭こそ、幸せの住まい。」
- あの頃は幸せだった
「幸せ、あのころはいまよりも幸せだった」とつぶやくブルーム。長男ルーディの死http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050604以来、しっくりとはいかなくなったブルームと愛妻モリーの性。
- チーズサンドイッチとグラスワイン
デューク通りのバートンの店はスタウトビールhttp://www.asahibeer.co.jp/lineup/stout/stout.htmと“塩漬け肉とキャベツ”定食で騒がしいので今日は避け、デイヴィ・バーンのパブで、グラスの赤ワインとチーズサンドイッチの昼食を摂る。モリーは元気?と問われるブルーム。競馬が話題http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050618になっている。
- 騎士長の気分
赤ワインでちょっぴりハイになったブルームは夜這い(ヨバイ)に来たドン・ジョヴァン二と戦う騎士長になったつもりか、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」のアリア♪ドン・ジョヴァン二よ、おまえはわたしを晩餐に招いた♪http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20041215を口ずさみながら図書館に向かおうとすると、ヤバイ!
向こうからドン・ジョヴァンニならぬ当のボイランがやって来る。
- 以上でジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」Ⅰを読了。
次回からは「ユリシーズ」Ⅱに移ります。