mii06252005-07-09

ジェイムズ・ジョイスユリシーズ
第七章「新聞社にて」

ディグナムの葬儀を終えたブルームは勤務先の「フリーマンズ・ジャーナル」と「イヴニング・テレグラフ」を発行している新聞社に出社する。

交錯する「見出し」と登場人物と、すれ違うブルームとディーダラス。

  • クロフォード編集長:アル中。スティーブンの才能を認めている。
  • 監督ナネッティ:新聞社の印刷監督。イタリア系アイルランド人であるナネッティはいずれはダブリン市長にもなるであろう人物で、ユダヤアイルランド人であるブルームには眩しい存在。
  • マクヒュー教授:新聞社の編集委員。「教授」という肩書はその毒舌や衒学的な言葉に由来するらしい。
  • J.J.オモロイ:かつては将来を嘱望されていたが今は零落している弁護士。

来社し、デイジー校長の「口蹄疫」の論文をクロフォード編集長に渡すスティーブン。スティーブンは「ピスガ山からパレスチナを見る。またはプラムの寓話」の構想を編集長に語る。