蕁麻疹

[皮膚病]蕁麻疹

この時期に多くなる皮膚病のひとつに蕁麻疹(じんましん)がある。蕁麻疹といえば、鯖(さば)アレルギーとかの食餌アレルギーで起きると思っているかたが多いのだが、食餌で起きる蕁麻疹よりも、急激な気温の変化によって起きる蕁麻疹がけっこう多いのだ。

いずれにしても蕁麻疹は血管の周囲に在る mast cell (肥満細胞)からのヒスタミンという化学物質のリリースによって出現する、発作性の皮膚病だ。ヒスタミンが血管を拡張して、まるで蚊に刺されたように膨らんで隆起する発疹(膨隆疹)を作る。でもヒスタミンの作用は1〜3時間のうちに消失するから、夜出た蕁麻疹が朝になったら消えているということもしばしばある。

アドレナリン過剰状態で、緊張・興奮しているとき(交感神経緊張状態)は蕁麻疹(じんましん)発作は起こり難い。昼間、会社や学校で緊張しているときは蕁麻疹は出難いのだ。仕事や学校などでの緊張状態が緩むと、ノルアドレナリン過剰状態となり、のんびり・のほほん状態(副交感神経緊張状態)のとき、蕁麻疹発作は起きやすい。

家に帰って奥さんの顔をみたとたん、蕁麻疹が出るということは良いことなのですよ、実は。

愛する奥さんの顔を見てホッとして、昼間の社会での過緊張状態から開放された結果なのですから。

アドレナリン

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