第一章「マーテロ塔にて…」

  • 朝の髭剃り

朝起きて、髭を剃る“牡鹿の”マリガンは眼前の山と海を祝福しながら、同居人のディーダラスを陽気にからかうのだった。昨夜、逗留中のへインズの寝惚けた発砲騒ぎのおかげで寝不足のディーダラスは、“牡鹿の”マリガンとの朝の語らいから、亡くなった母のことを思ったりする。

  • 朝食

“牡鹿の”マリガンがベーコンエッグを作り、牛乳が配達されるのを待つ三人。この頃(1900年代初頭)は朝と牛乳は切り離せないものだったのか?
http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050205
牛乳配達の老婆が訪れる。彼女と三人の会話。

  • 海岸にて

朝食を終えて三人は海に向かう。溺死した男が流れ着くのを待つ船と、朝から泳ぐ神父。
泳ぎ終えた“牡鹿の”マリガンにマーテロ塔の鍵と、2ペンスを要求される給料日のディーダラス。