とびひ

江戸の大変 かわら版〈天の巻〉地震・雷・火事・怪物 (コロナ・ブックス)

江戸の大変 かわら版〈天の巻〉地震・雷・火事・怪物 (コロナ・ブックス)

まるで火事が燃え移るように、つぎから次へと皮膚に爛れた紅斑が出来てくる。蝋燭が使われなくなった現代では江戸時代に比べて火事は激減したが、小児に「とびひ」はまだ多い。特に今年はまだ3月だというのに「とびひ」の患者さんが多い。「とびひ」の原因はとびひ菌の皮膚への感染。抗生物質の適切な使用で治るが、問題は入浴。「とびひ」は濡らさないようにしたほうがずーっと治りが早い。ぼくは、すくなくとも「とびひ」の出来ている皮膚は直接濡らさないようになさってください、とお願いしている。