初恋/白骨温泉篇
機動隊が浅間山荘に突入したその日、yから電話がかかってきて数ヶ月中断していたyとの交際が復活した。しかし、それはなにかギクシャクした、表面的な、心の奥底では信頼を欠いているような感じの交際だった。けれどもyはぼくの両親と会い、その頃はyの両親は離婚していたのでぼくはyの母とだけ会った。
そしてその年の夏、社会人になっていたyはぼくに夏期休暇を利用して上高地へ行こうよ、と言った。
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翌朝は台風一過の快晴、抜けるような青空だった。上高地に二泊してその後松本市で松本城の天守閣などに昇ってから夕方東京に帰った。
そしてその一ヵ月後、yとぼくは別れた。