ゲルマント大公夫人の夜会-3

語り手はさまざまな二次会の誘いを断って、ゲルマント公爵夫妻の車に便乗して帰宅する。
あのラ・ベルマの舞台“フェードル”を観に行っているアルベルチーヌ・シモネhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040929が舞台が終わったら、語り手の部屋に寄ることになっていたから。
そして公爵夫妻は着替えて、さらに深夜の仮面舞踏会へ出席することになっていたから。
語り手と公爵夫妻にとっては、“夜はこれから!”なのだった。
ところが家に帰ると公爵は親戚のオスモン侯爵が1時間前に亡くなったことを知らされる、『え、死んだって?大げさだ、大げさすぎるよ!』、ゲルマント公爵は親戚にいま死んでもらっては困るのだった。どうしても仮面舞踏会に出席したかったから…。
一方語り手は語り手で、アルベルチーヌから、『今夜は遅いから行かないわ〜』というドタキャン電話を受けるのだった。そしてそこに語り手はアルベルチーヌの“嘘”を感じて、『今夜来てくれなければもう当分会ってやらないから…』と拗(す)ねてみせるのだった。
アルベルチーヌは止むを得ずやってきた。そして語り手と接吻を交わすのだった。