アルベルチーヌ・シモネ-1

バルベックの海岸通りを行く美少女たちのグループとの再開、合コンを、何かと画策する語り手だったが、その機会はまったく思ってもみなかった方向からやってきた。
画家エルスチールのアトリエで、海辺を行く美少女たちの一人、アルベルチーヌ・シモネを紹介されたのだ。
そして、彼女を通してさらに他の美少女たち、アンドレ、ジゼール、ロズモンドらと知り合い、語り手はこの海辺を行く美少女たちの「小さな一団」と、午後のお茶の会や、カジノやらで、楽しいひと時を過ごすのだった。
付き合い始めた最初の頃は、この海辺を行く美少女たちの誰が好きなのか、はっきりとしなかった語り手だが、そのうち、語り手の関心はアルベルチーヌにしぼられていく。
そして、アルベルチーヌから「わたし、あなたが好き!」と書かれたメモを手渡された語り手は発狂寸前状態の喜びようとなるのだった。