夕映えのブラームス

少しづつ、日の入りの時刻が早くなっている。ふと気付くと、少し前まではもうこんな時間か、と思っていたのが、今日はまだこんな時間か、と思う自分にふと気付く。
いまの時期、午後5時頃から聴くブラームスは、心を打つ。
特に一昨日、約二ヶ月ぶりに聴いた第四がいい。第四をブラームスは52才の年に作曲した.
そしてこの曲以後彼は交響曲を書かなかった。
特にパッサカリアで書かれた第4楽章は夏の夕陽のなか,海の砂浜を駆けてゆく白い馬を見るようだ。
夕陽といえば、まだ暗くなるまえの時刻の、天王州アイルのT.Y.ハーバー・ブリュワリーのテラスで飲むビールは季節感が味わえて僕は好きだ。
夕映えのブラームスクレンペラー/バイエルンほどブラームスを歌わせた指揮者を僕は他に知らない.