次の住人

そして、鈴木教授と辻さんの具体的なパリのアパルトマンの関係を知ったのは、わずか数日前、7月5日のことだった。
いま読んでいるマルセル・プルーストの小説、「失われた時を求めて」の訳者、鈴木道彦教授が留学中に住んでおられたパリのアパルトマンに、鈴木教授の次に住んだのが辻邦生さんだった。