RE:優雅な不倫

さっそく、『どこがどう、優雅な不倫なのかわかりません。教えてください。』とのメモをいただいた。例の「究極の不倫」の時と同じ方である。
30代の元帥夫人は18歳の若い伯爵と愛人関係にあるが、最近年齢差を意識するようになっている。そんなところに遠縁のおやじ男爵が成り金貴族の16歳の美しい娘と結婚することになり、結納の使者「ばらの騎士」を紹介してほしいと訪ねて来る。元帥夫人は自分の愛人伯爵を「ばらの騎士」として成り金貴族の館へ向かわせる。初めて逢ったその日から元帥夫人の若い愛人は成り金貴族の若い娘と相思相愛となってしまう。
それが分かっても元帥夫人は慌てず騒がず、若い伯爵を詰るでもなく、若い娘にあたりちらすこともなく、凛として、毅然とした態度で舞台を去る、まるで黄昏れのウィーンの美しさ、そのもののように…。
これが僕の想う「優雅な不倫」です。
2002/11/10 21:29:37