マーラーとジャコメッティ

この、いっけん何の関係も無さそうな二人、ま、関係無いのだけれど、自分のなかでは関係あるのだった。
どういう関係かと言えば、宇野功芳 中野雄 福嶋章慕 共著「クラシックCDの名盤」文春新書069、の299頁でバルビローリ盤のCDジャケットとして紹介されている彫刻がジャコメッティの作品なのだから…。
福嶋さんはこの本で、マーラー交響曲第六番の推薦盤として、バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管のCD(ジャケットはジャコメッティ)を挙げ、『…放射される“愛の絶対量”において、バルビローリ盤を超える演奏はまだない。最近はノン・シュガー飲料が流行っているが、愛を享受するのに何の遠慮も、罪悪感なども要らぬ、バルビローリのこの甘さ、ティーカップの底に数センチもの愛という砂糖の沈澱するマーラーを堂々と飲み干せ。』と記述している。