アストリッド・ヴァルナイ

第二次世界大戦が終わって、1951年にバイロイト音楽祭は再開された。その時に演奏されたフルトヴェングラーの指揮するベートーヴェン交響曲第九番はいまでも史上最高の第九の演奏とまで言われている。
第二次世界大戦後、再開されたバイロイトワーグナー・ソプラノとして大活躍した女性がアストリッド・ヴァルナイである。
戦前、ヴァルナイがニューヨーク、メトロポリタン歌劇場のオーディションを受けた際、その圧倒的な歌の巧さに、思わず指揮者が指揮棒を落としてしまった、というエピソードはあまりにも有名。