バーンスタインとヴィナイ、メードル

バーンスタインの指揮のもと、「トリスタンとイゾルデ」を歌うヴィナイ、メードルの映像を観た。

1953年、レコード録音のための演奏
指揮はウィルヘルム・フルトヴェングラー
ゾルデ:キルステン・フラグスタート
トリスタン:ルートヴィヒ・ズートハウス
演奏はフィルハーモニア・オーケストラ。
フルトヴェングラーは1954年に亡くなったので今年2004年は没後50年にあたる。
この演奏は巨匠の死の前年のLPレコード用の演奏を録音したもので、EMIのワルター・レッグが製作している。
音はモノーラル録音ながら、素晴らしい出来栄えで、フルトヴェングラー自身も生前、この録音には満足していたという。
演奏に関してはつけ加えるものは何も無い。まず「トリスタンとイゾルデ」の演奏の記録の原点・規範となる演奏で、このフルトヴェングラー盤を聴くことなくして「トリスタン」を語ること無かれというべき大名盤。
フラグスタートに声の若さを求めるのは、それは酷というべきものだろう、と改めて想った。