2003/07/09(水) 映画『アラバマ物語』

トルーマン・カポーティといえば映画『ティファニーで朝食を』の原作者、『ティファニーで朝食を』といえばオードリー・ヘップバーン、オードリーといえば『ローマの休日』、『ローマの休日』といえばアンリ・アルカン撮影、アンリ・アルカン撮影といえば『ベルリン・天使の詩』、ん?そう、そう、『ローマの休日』といえばグレゴリー・ぺック、グレゴリー・ぺックといえばアカデミー主演男優賞を受賞した1962年白黒映画『アラバマ物語』、原題 「To Kill A Mockingbird」が頭に浮かぶ。
ハーパー・リーの1961年ピューリツア賞受賞作をロバート・マリガン監督が翌62年に映画化した作品、1930年代のアパルトヘイトの夏が描かれた名作。
「母性的・父性的」ということに関しては、30代後半の、妻に先立たれた弁護士が、幼い長男とその妹を、衒うことなく、たんたんと育てていくさまが素晴しい。
長く心に残る作品の一つ。