2003/07/08(火) 『アラバマに星落ちて』

My日記リスト中のある方の日記にはカポーティの「遠い声 遠い部屋」のことが書かれていて、また別の方の日記には「母性的父性的」について書かれていたのだが、この二つのキーワードと、今の僕の米国白黒映画鑑賞路線をつなぎ合わせると、ゲレゴリー・ペックの『アラバマ物語』 原題“To Kill A Mockingbird”が思い浮かぶのだったが、この関連性に関しては、今夜は眠いので、また明日にでも、ということにして、アラバマつながりで、『アラバマに星落ちて』Stars Fell On Alabama について少しだけ。
『奇妙な果実』のビリー・ホリデーの晩年の名唱、といきたいところだが、そうはいかない。僕が愛してやまないのはオスカー・ピーターソン・トリオをバックに、エラ andルイがデュエットで歌う『アラバマに星落ちて』だ。夏の夜に聴く歌、甘く切ないメープルの香り漂う名唱中の名唱、一人で聴くのはもったいない曲、僕の秘密の名演と言いたいところだが、インターネットで検索すると、このエラ and ルイ がしっかり推薦されていた。でもバックがオー・ピーだったことには触れていなかった、のだった。