往年の白黒フランス映画

昨年の12月、加藤周一さんがお亡くなりになったときhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20081206、「羊の歌」つながりで、板前日記http://d.hatena.ne.jp/clementia/20081206に「ぼくは森有正さんの「遥かなノートルダム」をごく最近読み返したのですが、まるで往年の白黒フランス映画を観ているような気がしました。」とコメントしたのだが、ぼく自身はそれからズーッと「ではその白黒映画として、何が最も相応しいだろうか?」と考えていた。

 結局、越年しての結論はアンリ・ベルヌイユ監督でジャン・ギャバンとフランソワーズ・アルヌールが共演した「ヘッドライト」が相応しいのではないかということだった。

ヘッドライト [DVD]

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 「パリは僕のことなどこれっぽっちも必要としていない。僕がパリを必要としているのだ。」と仰った森有正さんには「ヘッドライト」のジャン・ギャバンが良く似合うと思う。

森有正エッセー集成〈1〉 (ちくま学芸文庫)

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