ワーグナーの聴き方(8)
ワーグナーの「ニーベルングの指環」第一夜「ワルキューレ」、これは第一幕と第三幕が聴きものだろう。
「第二幕」が一番好きで良く聴いているひとっているのだろうか。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮するベルリン・フィルハーモニーの公演が大人気化した時代があった。
けれども現在のベルリン・フィルハーモニーの総帥を知るひとは意外にそれほど多くはない。
カラヤンほど大衆性は無いけれども現在のベルリン・フィルの総帥、サー・サイモン・ラトルには素晴らしい音楽性があるとぼくは思う。
そんなサイモン・ラトル/ベルリン・フィルの「ワルキューレ」の映像が発売された。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2783045
さっそく観てみた。演奏には重戦車としての器量の魅力があるが、いかんせんヴォータンにさほどの魅力をぼくは感じることが出来なかった。
やはり、↓この映像の魅力には抗し難いものがある。
結局、ラトル/ベルリン・フィルの映像を観終わってから、バレンボイム/バイロイトの第三幕、ジョン・トムリンソンのヴォータンを観直してしまった。