パリ国立オペラの「トリスタンとイゾルデ」

mii06252008-07-04

ついに来週となった洞爺湖サミット、フランス大統領サルコジさんの奥さんは来日しないらしいが、その代わりといっては何だが、パリ国立オペラが初めて日本にやって来る。

パリ国立オペラ初来日公演http://www.ktv.co.jp/opera/program/01.html

ワーグナーが「タンホイザー」の初演でジョッキークラブのメンバーから散々な目に遭ったパリ・オペラ座マリア・カラスがパリ・デビューを飾ったパリ・オペラ座、それらはガルニエ宮http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A8%E5%AE%AEであり、そのパリ・オペラ座が1989年に新装なったオペラ・バスティーユhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%A6のほうの引越し公演である。


ぼくなどはパリ・オペラ座といえば、その地下に怪人の住んでいるガルニエ宮のほうばかり思い出してしまうのだが、今ではパリ・オペラといえばバスティーユのほうが馴染み深いのだろう。

今回の初来日公演の演出はピーター・セラーズで昔、モーツアルトの「コシ」や「フィガロ」を現代ニューヨークに置き換えた彼の演出を見たことがあるが、あまり良い印象ではなかった。

やはりパリ・オペラといえばガルニエ宮の舞台で歌い演じるマリア・カラスなのだな、ぼくの場合は。

永遠のプリマドンナマリア・カラスの奇跡の「トスカ」を指揮したのがビクトール・デ・サバタなのだが、デ・サバタはもう一曲、オペラ全曲盤を残している。それが「トリスタンとイゾルデ」なのだ。

http://d.hatena.ne.jp/mii0625/searchdiary?of=3&word=%a5%b5%a5%d0%a5%bf

マリア・カラスの「トスカ」の空前絶後の名演奏で知られるデ・サバタの指揮で聴く「トリスタンとイゾルデ」はやはり素晴らしいのだった。

録音はこれ以上悪ければどうしようもないというほど劣悪だが、それでもなお、デ・サバタの指揮は光り輝いている。

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」というオペラには無駄な音符は一つとしてなかったのだ、と感じさせる名演。

な、なんと、この時イゾルデを歌った、グローブ・プランドルがその数年後、ウィーン国立歌劇場でイゾルデを歌った音源が7月新譜で発売された。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2748137
↓、これは早速聴いてみなければいけない。

ぼくはデ・サバタの「トリスタンとイゾルデ」は
↓このティーレマンの演奏を予兆させるような名演だったと思う。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1883114

グローブ・プランドルのイゾルデが楽しみだ。
↓ちなみにマリア・カラスの歌う「イゾルデの愛の死」を載せておきます。音は悪くありません。