パリは燃えているか - 駒沢大学駅徒歩二分の皮膚科医の日記

1995年に放映されたＮＨＫ特集「映像の世紀」を覚えておられるだろうか。
特に第２集「大量殺戮の完成」は塹壕に嵌った兵士の虚ろな眼差しと共に何時までも忘れられないものがあるが、アトピーの原点の一つもこの毒ガス兵器の開発と轡を一つにしているように思えてならない。

二つの大戦後、化学兵器は農薬へと発展していくのだが、農薬は寄生虫を殲滅すると同時に、寄生虫に対する抗体だったIgE抗体（アレルギー抗体）を同じ虫でも、寄生虫という虫からイエダニという虫へと向けさせることに大きく影響したのかもしれない。