バイロイトのバレンボイム(2)

mii06252007-10-07

ベルリン国立歌劇場公演で来日中のダニエル・バレンボイムバイロイトで指揮したワーグナーのオペラを映像で楽しめるのは二作品、昨日の日記でご紹介した「ニーベルングの指環」と本日の「トリスタンとイゾルデ」だ。

ぼくがワーグナーを、「トリスタンとイゾルデ」を好きになる切っ掛けとなったのが最下段にリンクしたジャン・ピエール・ポネルの舞台映像なだけに感慨深いものがある。

この作品を観て以来、フルトヴェングラークナッパーツブッシュベームカラヤンバーンスタインクライバーなどのクラシック音楽指揮者の巨匠達の「トリスタンとイゾルデ」の演奏を聴いてきた。あの大植英次さんもバイロイトワーグナーを振るのが夢だったのではなく、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を振るのが夢だったと言っておられたが、それくらい奥が深い作品なのだと思う。かくいうぼくも或る時はベーム盤に夢中になり、また或る時はフルトヴェングラーこそが決定盤だ、などといろいろの演奏を聴いてきた。そしていまだに自分にとっての決定盤というものに出会わない。このことは逆にヴィーラント・ワーグナーの言う「未来の芸術」ということの証なのかも知れないと思ったりしている。

映像は↓これが1983年のジャン・ピエール・ポネルとのもの。最下段にリンクした作品と同一で第一幕のフィナーレ。

これ↓は1995年、日本人デザイナー、山本耀司さんが舞台衣装を担当したときのもので、第二幕フィナーレ。ワルトラウト・マイヤーがイゾルデを歌っている。

↓同上第三幕フィナーレ、「イゾルデの愛の死」。


トリスタンとイゾルデ*楽劇 [DVD]

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