バイロイトのバレンボイム(2)
ベルリン国立歌劇場公演で来日中のダニエル・バレンボイムがバイロイトで指揮したワーグナーのオペラを映像で楽しめるのは二作品、昨日の日記でご紹介した「ニーベルングの指環」と本日の「トリスタンとイゾルデ」だ。
ぼくがワーグナーを、「トリスタンとイゾルデ」を好きになる切っ掛けとなったのが最下段にリンクしたジャン・ピエール・ポネルの舞台映像なだけに感慨深いものがある。
この作品を観て以来、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、ベーム、カラヤン、バーンスタイン、クライバーなどのクラシック音楽指揮者の巨匠達の「トリスタンとイゾルデ」の演奏を聴いてきた。あの大植英次さんもバイロイトでワーグナーを振るのが夢だったのではなく、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を振るのが夢だったと言っておられたが、それくらい奥が深い作品なのだと思う。かくいうぼくも或る時はベーム盤に夢中になり、また或る時はフルトヴェングラーこそが決定盤だ、などといろいろの演奏を聴いてきた。そしていまだに自分にとっての決定盤というものに出会わない。このことは逆にヴィーラント・ワーグナーの言う「未来の芸術」ということの証なのかも知れないと思ったりしている。
映像は↓これが1983年のジャン・ピエール・ポネルとのもの。最下段にリンクした作品と同一で第一幕のフィナーレ。
これ↓は1995年、日本人デザイナー、山本耀司さんが舞台衣装を担当したときのもので、第二幕フィナーレ。ワルトラウト・マイヤーがイゾルデを歌っている。
↓同上第三幕フィナーレ、「イゾルデの愛の死」。
- アーティスト: バイロイト祝祭合唱団
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