クライバーの「トリスタンとイゾルデ」
カルロス・クライバーは、その生涯において、ワーグナーの作品「トリスタンとイゾルデ」を1969年(39歳)のときから1982年(52歳)まで振り続け、それ以降は指揮していない。「トリスタンとイゾルデ」以外の作品は、管弦楽曲作品としても指揮していない。なぜ、クライバーは「トリスタンとイゾルデ」だけを10年以上の長きに渡って指揮し続けたのだろうか。それはワーグナーの作品では「トリスタンとイゾルデ」だけが、指揮者カルロス・クライバーを虜(とりこ)にしたからだろう。
このCDはカルロス・クライバーのウィーン国立歌劇場デビュー(1973年)となった「トリスタンとイゾルデ」のライブ盤。後年のスタジオ録音盤(1982年)と聴き比べると、その燃焼度がまったく違うが、作品に対する基本的アプローチは違わないことが良くわかる。
それにしてもなぜクライバーはカタリーナ・リゲンツアをイゾルデに起用しなかったのだろうか。ミラノ・スカラ座ライブ盤http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=859608を聴くにつけ解せない問題である。どなたか、理由を教えてください。
- アーティスト: コロ(ルネ),ライプツィヒ放送合唱団,プライス(マーガレット),ファスベンダー(ブリギッテ),モル(クルト),フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ),ゲッソ(ベルナー),ワーグナー,クライバー(カルロス),ドレスデン国立管弦楽団
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: CD
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