ボダンツキー
ゲルダ・ブッデンブロークがピエール氏にヴァイオリンとピアノのために編曲してほしいと頼んだワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を今日、土曜の午後、聴いている。
1907年にウィーン国立歌劇場の音楽監督を辞任したマーラーは翌1908年にニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を指揮したのだが、マーラーから直接指揮法を学んだボダンツキーが指揮し、フラグスタートがイゾルデを歌ったのがこのCD。
マーラーが指揮したメトロポリタン歌劇場の「トリスタンとイゾルデ」もかくやと思わせるような、実に素晴らしい演奏の記録だ。
「トリスタンとイゾルデ」のCDによる音の記録の原点となる演奏がこのボダンツキー盤だと思う。