伝説の日曜日

Sunday at the Village Vanguard

Sunday at the Village Vanguard

2006年6月25日の東京は鬱陶しい梅雨空の日曜日をむかえているが、1961年6月25日のニューヨークの日曜日はのちに「伝説の日曜日」と呼ばれるようになった。ビル・エヴァンススコット・ラファロ、ポ−ル・モチアンの三人によるライブ演奏がジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でおこなわれたからである。

そして数日後の7月6日、スコット・ラファロが突然、自動車事故でこの世を去ってしまったことで、この6月25日(日曜日)の演奏は決定的に「伝説」となったのだった。

Waltz for Debby

Waltz for Debby

RE:Person I Knew のアナグラムで知られる名プロデュサー、オリン・キープニュースはスコット・ラファロの追悼盤「Sunday At The Village vangurd」に収録された6曲以外の「伝説の日曜日」の演奏の中からさらに6曲を選び、ひとつのレコードを製作した。それが世評高い「Waltz for Debby」である。

41年という歳月を経て、2002年6月に「伝説の日曜日」1961年6月25日、ニューヨークのジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で行われたビル・エヴァンス・トリオのライブ演奏はその全貌を現すこととなった。
そして今日、2006年6月25日(日曜日)にあらためて「伝説の日曜日」の演奏を聴き直せば、「i loves you,Porgy」をピークとするその演奏の真摯さはわが心を激しく揺さぶるのだった。