ビル・エヴァンスの映像

ネットの畏友ぱきゅんさんhttp://ameblo.jp/pakyunnoheya-22/のおかげで、観たことのないビル・エヴァンスの映像を楽しむことが出来た。米国アイオワ州立大学内の「メインテナンス・ショップ」でのライブ映像（1979年）である。

ビル・エヴァンスは1966年以来、ベースはエディ・ゴメスと演奏してきたが、1977年にゴメスがトリオを辞し、その後1979年1月に新たにベーシストとしてマーク・ジョンソン、ドラマーとしてジョー・ラバーバラを迎えて最後のトリオを結成し、翌1980年の9月、51歳で亡くなるまで演奏活動を続けた。

「ライブ・アット・メインテナンスショップ」はそのラスト・トリオ結成直後の冬のアイオワでのライブをテレビ中継したもので、こうして最晩年のビル・エヴァンス・トリオの演奏を鑑賞すると万感胸に迫るものがある。実はぼくはこのラスト・トリオの演奏する独逸での最後の演奏「His Last Concert In Geramany」を密かに愛聴*1してきたのだが、ラスト・トリオの映像をぱきゅんさんのおかげで鑑賞出来て、ああ、エヴァンスの最後の演奏はこういうトリオ・スタイルだったのだなー、と思った。

バナナのような太い指になっても鍵盤を打つことを止めなかった男が最後の最後まで演奏し続けた曲の名は「マイ・ロマンス My Romace」というのだった。

THE PARIS CONCERT 2

*1:あの中山康樹さんも愛聴していた！