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ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
第十五章 「夜の街にて」
「夜の街」とは nighttown 娼婦街のこと。日が暮れて、一日の疲れにアルコールがプラスされて内的世界と外的世界とがコンフューズしてくるミスター・ブルームとスティーブン・ディーダラス。
まるでトネリコの木に父ヴォータンが突き刺した神剣ノートゥングを引き抜くジークフリードのように(ワーグナーの「ニーベルングの指環」)、シャンデリアを打ち砕くディーダラス。
ディーダラスを巡査から守るブルームにルーディhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050604が現れる。
(見えぬままにブルームの目を覗き込み、なおも読み続け、接吻し、微笑する。……。チョッキのポケットから白い子羊が顔を覗かせている。)
- 以上でジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」Ⅲを読了。
次回からは「ユリシーズ」Ⅳに移ります。
- 作者: ジェイムズ・ジョイス,高松雄一,丸谷才一,永川玲二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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