イゾルデ

大植英次さんのバイロイトデビューと前後して、ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」に浸った日々を過ごしたのだったが、「愛の死」を歌うイゾルデ姫はアイルランドの女王だったことから、アイルランドに惹かれたのがきっかけでジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」を読むようになったのだった。ボイランに出会いそうになって、博物館に逸れた昼食後のミスター・ブルームを忘れていたわけではない。モーツアルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の騎士長のアリア、♪ドン・ジョヴァンニンニよ、おまえはわたしを晩餐に招いた♪を口ずさむミスター・ブルームの元へ戻ろう、ということで、次回の日記はユリシーズ第九章「図書館にて」となります。

ドン=ジョヴァンニ*歌劇 [DVD]

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