Reading Baton

敬愛するid:HNakaさんからBatonをいただいた。うれしい。

本格小説 上

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本格小説 下

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  • 今読んでる本:ジェイムズ・ジヨイスの「ユリシーズ

ユリシーズ 1 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

ユリシーズ 1 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

  • よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊:

1)トーマス・マン「ブッデンブローク家の人々」:読み終えたくなくて必死で左手で左頁を押さえながら、夢中になって読んだ小説。
2)辻邦生「城」:いまでもAのタイプライターを打つ音が聞こえてくる。
3)マルセル・プルースト失われた時を求めて」:約2年ちかくかかって読み終えた小説。ラスト、白木の大机に向かって深夜、懸命に出筆する語り手の姿がありありと浮かんでみえた。
4)ジェイムズ・ジョイスユリシーズ」:ミスター・ブルームの登場から夢中になった。一章づづ、まず丸谷訳を読み、次に結城英雄の「ユリシーズの謎を歩く」を読み、次いで川口喬一の「ユリシーズ演義」を読んでから、もう一度丸谷のユリシーズを読んではてなダイアリーに書く、というふうにしている。本業の仕事が終わったあと、1時間くらい音楽を聴いてから2時間くらい読書に充てる規則的な生活。
5)未定:ぼくは大学の教養課程で饗庭孝男教授

にフランス語の初歩を一年間だけ教わったことがある。そのとき饗庭教授はこうおっしゃった。『1年先、2年先、3年先の自分が獏として見えないのが青春。1年先、2年先、3年先の自分がはっきり見えてしまうのが青春の終わり』と。いまぼくは「ユリシーズ」を読み終わったあと、第5の小説が何になるのか判らない。これこそ、つい先ごろ亡くなったヴァンジャケットの石津さんが言っていたhttp://d.hatena.ne.jp/mii0625/20050525「young-at-heart」ということではないだろうか。